
ドラッグストアで購入できるアイテムの中でトップクラスの染毛力を見せてくれたレセ カラートリートメント。
レセは、ビゲンやシエロなどの染毛料ブランドを多数持つホーユーの中でも美容室専売品のラインナップに位置する『ホーユープロフェッショナル』に属するブランド。


公式サイトでは「次回の『ヘアカラーの染まり』に影響しない」との謳い文句と仕上がりのアピールが見られました。
染毛力と仕上がりの良さ、使用者の口コミを分析した結果を順に見ていきましょう。
目次
レセ カラートリートメントのカラー選びについて
カラー選びの注意点
- 今よりも明るい色には染まらない
- 明るい髪色に暗い色を使うと、全体的に髪色が暗くなる
- 暗い髪色に明るい色を使うと白髪が浮いてしまう
レセのカラートリートメントは自然な髪色に近いダークブラウンと、明るめカラーのナチュラルブラウンの2色展開です。
ダークブラウンよりナチュラルブラウンのほうが赤みのある色味に染まります。ヘアカラーで赤みのある色に染めている人はナチュラルブラウンを。カラーを入れていない人や、自然な髪色に染めている人はダークブラウンを選びましょう。

レセ カラートリートメントの染毛テストと使用感調査
白髪染めトリートメントの染毛テスト基準
- 乾いた髪に使用
- トリートメントの塗布はブラシにて実施
- 2分かけて塗布をおこなう
- 置き時間は15分で統一
- すすぎは色水が出なくなるまで
- 自然乾燥(ドライヤー乾燥による差を軽減するため)
染毛テストには人毛白髪の毛束を使用し、白髪100%と白髪50%それぞれで検証しました。
- 吉田
毛髪診断士
白髪100%の毛束では色の方向性と染まりの強さを、白髪50%の毛束では白髪の浮きやカラーの馴染み具合をチェックします。
ダークブラウンでの染毛テスト
ドラッグストアで販売されているカラートリートメントの中ではよく染まるアイテムです。

素直なダークブラウンに染まり、ほんの少し赤みを感じるものの自然な仕上がりで、白髪浮きを隠しやすい自然な仕上がりです。
バージン白髪の染毛テストではポーラやスカルプDボーテと比べて赤みを抑えた色合いです。
5回染毛での仕上がりは、さすがにデイラルカラーほど染まらないものの、プチプラ勢の中でも上位に食い込む仕上がりに。
白髪染めトリートメントは使い始め数回は繰り返して染める必要があるため、価格の高いアイテムだと結構コストがかさみますよね。
事前にレセを1本使い切るまで連日使用(または同日に3回ほど使用)して、使い始めのコストを抑えるような使い方も良さそうです。
- 吉田
毛髪診断士
カラー展開の少なさが残念ではあるものの、よく染まるプチプラ品として割り切って使うのはすごく便利そうですね。
あまり赤や緑に偏りすぎていない素直な色づきなので、次に使うカラーに影響を与えにくいのも使いやすいポイント。
レセを基準にステップアップして他のアイテムを使ってみるのもおすすめ。白髪染めトリートメントランキング20選も併せて確認してみてくださいね。
- 白髪染めトリートメントおすすめ21選ランキング。毛髪診断士が口コミ分析と染毛比較で徹底調査
指通り試験の結果と手触り・使用感について
デジタルフォースゲージによる摩擦力計測結果
0.42N
指通り試験では全体平均よりほんの少し低い0.42Nという結果に。
とはいえ、バッサバッサになることもなく、もちろん油分でベタつくこともなく、バランス良いふんわり感とまとまり感。ほどよいコシを与えてくれて手触りは悪くありません。

成分を見るとトリートメント成分はほとんど配合されておらず、油分のバランスで手触りの良さを生み出してあります。
成分を見ると、毛髪補修成分などの配合はほとんど見られず、とにかく白髪を低刺激に染めることに特化した構成です。頭皮ケアや毛髪ケア効果を兼ね揃えたアイテムを探している人は、他社製のアイテムを選ぶのが吉。
レセ カラートリートメント 口コミ評価調査


派手に広告を出しているイメージのない商品ですが、評価数合計1,549件、平均評価4.16というなかなかに良い評価を受けています。

星4以上の高評価はなんと80%。他の白髪染めトリートメントと比べると30代からの評価割合が高いのが特徴で、特に女性から多くの支持(女性割合93.6%)を受けている商品です。

使用感評価ではすべての評価が中央値を超え、3つの項目で4ポイント以上の「良い」評価を獲得しています。

染まり、色落ちについての口コミ
K2C【★4】正直、一回目では染まりませんが、徐々に染まってる感じです。価格もお手頃価格なので、しばらく続けようと思います。
gsorhqod【★5】他社のものは赤みがやはりでてしまっていましたが、これは赤みがでない!なので、馴染む!何回か連続で使った方がそまります!1回ではほとんど色がはいってないかも。
lon*****【★5】なかなかキレイに染まり、色も気に入っています。ただやはり、生え際は難しいです。これは商品に関係ありませんが。2回使用しましたが、ムラもなく染まっています。感覚としては10日に1回位、使っていれば、美容院通いの頻度も少し減らせるかなぁといったところ。
引用:Yahoo購入者レビュー
あくびちゃん3号【★5】以前は洗髪前に塗っていましたが、洗髪後の方が染まりがいいことに気が付きました。二度洗いが少し面倒なのと、よく洗ったつもりでも洗い残りがあり髪がゴワ付くという点さえ我慢できれば優秀な商品だと思います。あくまでも次のカラーまでのつなぎです。しっかり染めたい方には不向きです。
引用:楽天購入者レビュー
じょな(^ー^)ノ【★1】微妙…ワックスなど付いていない状態で、1時間位おいても、あんまり色が入りませんでした。
引用:購入者レビュー
「しっかり染めたい人には不向き」という意見でも星5評価を入れている口コミが見られるなど、白髪染めトリートメントの特性を理解した上で使用されている人からは良い評価を受けていました。
- 吉田
毛髪診断士
「1時間ほど時間を置いても色が入らない」という意見がありますが、1時間もの長時間つけっぱなしにするのはあんまりおすすめできません。(1回で浸透する限界があるためあまり意味がなく、長時間頭皮に付着し続けることによるダメージが心配です)
白髪染めトリートメントは、長時間乗せるより繰り返して使用したほうが染まりやすいアイテムなので、一気に染めたければ15分染毛後に髪を乾かして3度ほど染毛を繰り返してみましょう。
nya*****【★2】なかなか染まりません時間をかけてもやはりなかなか染まらないのでついつい普通のカラー剤を使用してしまいます。
引用:購入者レビュー
中には結局普通のカラー剤に戻ってしまったという意見も。
白髪染めトリートメントは低刺激さがウリの商品ですが、カラー剤よりも染まりが悪い商品です。ダメージを気にせず手っ取り早く染めたいひとはカラー剤を使用してみるのも良いですね。
刺激性についての口コミ
cho【★2】2本目使用中に頭皮にものすごい痒みが出だして、使用を中止すると痒みが収まるので使用を断念しました。使用を中止しても、よく塗布していた頭皮からふけが出るようになってしまいました。おそらくカラートリートメント系はこの商品に限らす、どの商品のも痒みが出るようになってしまったと思います。
引用:購入者レビュー
購入者【★1】今までの毛染めでは何の頭皮トラブルはありませんでしたが、これは私の頭皮には合いませんでした。使用後、かゆみがあり、湿疹も出ました。一度しか使っていないのに、残念です!
引用:購入者レビュー
刺激性に対する口コミはほとんどありませんでしたが、まれに頭皮のかゆみなどのトラブルがあったという意見が見られました。
トラブルの割合を調査してみたところ、口コミの新着100件中で1件の報告。
- 吉田
毛髪診断士
白髪染めトリートメントはHC染料と塩基性染料を組み合わせた低ダメージ設計がウリの商品ですが、すべての使用者にとって一切アレルギーなどの心配がないわけではなく、トラブルの発生はゼロではありません(※1)。
- 髪が傷まない白髪染めはこれ!プロが選んだ頭皮や髪に優しい市販カラーを紹介。
あくびちゃん3号【★5】なんだかんだで結局7日連続で使用してみました。ちゃんと染まりました。ここまで連続で使用するのは想定外でしたが。手順&放置時間は白髪染めと同じなので、結局どちらがいいのかよくわかりません。連続使用のせいか、髪もパサパサし始めました。
引用:購入者レビュー
連続使用でややパサツキが気になったという意見も。
「白髪染めカラーと白髪染めトリートメントでは手順が同じ」という意見があるものの、1剤と2剤を混合せずに使用できるという点に大きな違いがあります。
- 吉田
毛髪診断士
白髪染めトリートメントは1剤に含まれる酸化染料によるダメージの心配がなく、1剤の酸化剤と2剤のアルカリ剤がキューティクルを開いてメラニン色素を脱色する手順がないため頭皮や毛髪へのダメージが大きく軽減されます。
白髪染めカラーは一般的なカラー剤よりも染料の割合が多く、頭皮へのダメージはより大きくなります。
一方、白髪染めトリートメントで使われる染料はヘアカラーで使われる染料とは構造が全く違い低ダメージ。
白髪染めトリートメントの刺激性について気になる人は、髪が傷まない白髪染めにまとめてある内容を見てみてくださいね。
その他の気になる口コミ
購入者【★1】他のかたが書いてるように、渇いた状態でしようしてますが、いまいち染まりません。そして、洗うたびに色が出て大変です。
引用:楽天購入者レビュー
名無し【★3】悪くは無いのですが風呂場が汚れます。何度か染髪した後でも、濯いだ水で汚れます。
レセに限らず、白髪染めトリートメントで使われる染料はキューティクルの隙間から浸透して内部に付着する性質で染め上げるため、シャンプーのたびに色落ちします。
洗浄力の強いシャンプーだと色落ちがより強くなり、色落ちが強まるぶん色持ちも悪くなります。アミノ酸系の洗浄成分で作られたシャンプーを使用し、洗髪後には早めにタオルで乾かしましょう。

同梱物
レセには手袋が同梱されています。シエロについてくる手袋と全く同じタイプで、箱に「hoyu」のロゴが入っていることからも染毛剤に共通で同梱されている手袋のようです。
手袋を装着した様子はこちら。手は汚れないものの指周りがダブついてしまい、染料が髪に塗布しづらいです。
付属の手袋は1セットのみなので、使うたびに乾かすのはちょっと面倒です。amazonに100枚500円ほどで売られている使い捨て手袋であれば指に密着してくれるので使いやすく、手で塗布する際にはもちろん、ブラシを使って塗布する作業も楽になるのでおすすめです。
別途ブラシを購入する場合は、ブラシだけでなく容器がついているタイプがおすすめ。楽天に1700円ほどで販売されています。
トリートメントをいったん容器に出してからハケの部分で塗布していくほうがムラになりにくく、細かい部分までキレイに塗ることができますよ。
- 吉田
毛髪診断士
ブラシを使うと、特に生え際の塗りやすさがグンと上がります。
容器がないといったん染料を手に取ってから髪に乗せるか、ブラシに直接染料を乗せることになりますが、、、器用じゃないとうまく塗れないと思います。
道具をうまく活用して、ストレスなく使用しましょう。
レセカラートリートメントの上手な使い方とコツ
レセカラートリートメントの使い方
- シャンプー
- タオルドライ
- 染料を手やブラシに取る
- 根本から順に塗り拡げる
- 髪全体になじませるように揉み込む
- 20分程度時間を置く
- 色水が出なくなるまですすぎ、シャンプーする
- すぐにタオルドライする
- 乾かす
- 使い始めから3回目までは連日使用
髪に皮脂や汚れが残っていると染まりにくい原因に。しっかり洗浄を。
塗れたままの髪だと染料が入りにくいのでしっかり乾かしましょう。
ビニール手袋を使用して、少しずつ小分けにして取りましょう。【適量】ショートヘア:ピンポン玉1個分、セミロング:ピンポン玉2個分、ロング:ピンポン玉3個分
白髪が気になる部分、特に根本から順に塗布しましょう。
根本を塗り終わったら毛先までなじませるように付けることで統一感が出せます。傷んだ毛先を補修する効果も。
公式では20〜60分の放置時間を推奨しています。
お湯を使ってすすぎます。色水が出なくなったらすすぎは完了。
すすいですぐにタオルドライすることで染料が流れ出るのを防ぎます。
ドライヤーで上から下に向けて風を当てて乾かし、最後に冷風でキューティクルを締めましょう。
最初の3回は毎日続けて使うことをおすすめ。その後は色落ちが気になったタイミングで使用しましょう。
早くキレイに染めるコツ
髪をしっかりとかき分ける
髪をしっかりとかき分けて塗布することで髪1本1本にしっかり染料を乗せることができるので、早く染まります。
同じ方向からだけ塗るのではなく、髪をめくりながら反対側からも塗りましょう。
染毛ブラシを使う
塗布用のブラシ・コームがあると簡単に染めることができるだけでなく、染料の塗りムラを防ぐこともできます。

白髪の気になるところは塗布量を多くしてみる
白髪の多い箇所にはカラートリートメントの量を多めに乗せましょう。しっかりと早く色付き、塗りムラを防げます。
また、白髪量の多いところから塗り拡げるのが正解。先に塗った部分ほど置き時間が長くなるので染まりやすいです。
シャワーキャップやラップを使う
シャワーキャップを頭に巻くことで塗りムラを防ぐことができ。髪に染料が浸透するのを助けることで早く染まります。その結果、白髪浮きを防ぐ効果が。
放置時間で汗をかいたときに浴室や浴槽などに染料が垂れにくいのもメリットの1つ。

すぐにタオルドライする
髪が塗れたままの状態だと、せっかく髪に浸透した染料がどんどん流れ出てしまいます。
すすいだ後はすぐにタオルドライして、お風呂から上がるまで頭を包んでおきましょう。

商品データ

染料 | 塩基性染料、HC染料 |
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美髪成分 | 海シルト、米エキス、褐藻エキス |
染毛回数 | 乾いた髪→3回で染まる 濡れた髪→約4回で染まる |
色持ち | 週に1・2回の使用でOK |
カラー展開 | 2色展開:ナチュラルブラウン、ダークブラウン |
無添加成分 | ジアミンフリー、パラベンフリー、エタノールフリー、アンモニアフリー |
現品価格 | 1,582円 |
内容量(g) | 245mL |
成分表 |
水、セテアリルアルコール、ジメチコン、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ミリスチン酸オクチルドデシル、海シルト、ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム、コメエキス、褐藻エキス、ミツロウ、乳酸、ヒドロキシエチルセルロース、セトリモニウムクロリド、デキストリン、フェノキシエタノール、香料、(+/-)HC黄4、HC青2、塩基性青75、塩基性茶16
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まとめ
1000円台で購入できるアイテムの中では特に染まりやすく、赤や緑に偏らない自然な仕上がりに整えてくれるアイテムでした。
カラー間のつなぎとして使用する方法はもちろん、他社の白髪染めトリートメントを使う前に連用する『プレ白髪染めトリートメント』としてもおすすめです。
●毛髪診断士(認定番号:210016号)
●化粧品成分上級スペシャリスト
Twitterでは『嫁肌研究家』として活動する、roccoGiRLの編集長(兼ライター)です。