長持ちする白髪染めトリートメントおすすめ8選。色持ちを良くするコツをプロが解説。

長持ちする白髪染めカラートリートメントの特徴と選び方

私が監修しました

土山 初代

1978年福岡出身。美容師歴19年、美容メーカー5年勤務。メーカー所属の美容インストラクターとしてセミナーやコンテストなどの活動を経験。現在は東京都内で美容師として活躍中。

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• 保有資格：美容師免許
• Salon：Heel.OOI（東京都品川区）

色が長持ちする白髪染めトリートメントの特徴

白髪染めトリートメント44商品それぞれのカラー展開をテストした結果、ブラウンよりブラック系が長持ちすることがわかりました。

よく染まるアイテムほど色落ち時の落差は気になりやすいものの、3回目のシャンプー時にも色が強く残ります。

ブリーチ処理毛にブラックとブラウンの白髪染めトリートメントを使用後、シャンプー３回目での色落ちを比較。ブラウンのほうが色落ちが気になります。

染料がどの程度落ちているかを確認するため、ビーカーですすぎ水を確認してみると、より濃い色になるのはダークブラウン。つまり、ダークブラウンのほうが色落ちしやすく、色が長持ちしません。

また、よく染まるアイテムほど色が長持ちするものの、どのアイテムも3回ほどのシャンプーで色落ちが気になり始めます。

染料の組み合わせで選ぶ

	塩基性染料＋HC染料 基本の組み合わせ。良く染まる組み合わせだが商品によって染まりの差が大きい
	塩基性染料＋HC染料+天然色素 植物由来の天然色素で細かい色のニュアンスを表現。まれに良く染まるものもあり。
	HC染料のみ 塩基性染料を組み合わせたものよりもやや控えめな染め上がり。
	塩基性染料+天然色素 ほとんど染まらず多少色づく程度。カラー間のつなぎに。
	塩基性染料+タール色素 控えめな染め上がり。例：黒曜
	タール系色素のみ 染まりにくく色落ちしにくい。手やタオルに付いても洗い流しやすい。

検証した結果、3回シャンプー時に最も深い色が残るのは塩基性染料+HC染料の組み合わせ。しかし商品によって差が大きく、染料の組み合わせだけで判断すると失敗します。参考程度に止め、染毛テストの結果で染まりを確認しましょう。

最も色持しないのはタール系色素を使用したアイテム（プリオール、ティアラカラートリートメントの２種類のみ）ですが、このタイプは白髪を染める力が弱く、白髪をほとんど染めることができません。

ちなみにタール系色素のみを使用したプリオールの色落ちはこんな感じ。特にダークブラウンの色落ちが少ないのがわかります（けど、あまり染まりません）。

カラーの定着技術にも注目

よく染まるアイテムには毛髪補修成分や褪色防止成分を組み合わせることで色持ちを高める工夫があり、中には色素を定着させるための独自技術を開発するメーカーもあります。

特にLPLPはリニューアル時に三相球状ラメラを採用してから一気に染まりが良くなりました。

髪色や髪質や合わせて選ぶ

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色を長持ちさせるには、色選びも重要です。

元の髪色よりも暗めの白髪染めトリートメントを選ぶことで白髪浮きを防ぎ、色を長持ちさせることができます。

また、髪が傷んでいる人はキューティクル補修成分や毛髪補修成分の配合を必ずチェック。ダメージを受けた髪は染料が流出しやすいので、そのままだと色落ちしやすくなります。

カラーが長持ちする白髪染めトリートメントランキング

Amazon・楽天・＠コスメやドラッグストアなどで人気のアイテムを厳選。

全商品の染毛テストを行い、アンケート結果や資格を保有するプロの成分分析を参考にし、カラーが長持ちする白髪染めトリートメントのランキングを決定しました。

LPLPエッセンスヘアカラートリートメント

白髪染めトリートメントとして人気のLPLPに浸透促進成分が加わりブリーチ毛や人毛白髪も1回目からしっかり染まるアイテムへと進化しました。

美髪成分の配合も多く、頭皮や毛穴のケアにも◎。白髪染めとヘアパックを一緒にできる便利なアイテムで、使用後の髪はツヤツヤサラサラに仕上がります。

全色染毛テスト

染毛テストでは一回目からしっかり染まり、ブリーチ毛をたった3分でしっかりした仕上がりに染めてくれました。色落ち時には素直でキレイな色に落ちていくので、長持ちしやすいです。

リニューアルで三相球状ラメラ設計を採用されて、発色も色持ちも良くなりました。天然色素を使用した自然な発色で、明るめから暗め、くすみ系のカラーまで5つのカラー展開から選ぶことができます。

利尻ヘアカラートリートメント

「利尻ヘアカラートリートメント」は、ブラウン系の自然な仕上がりが特徴。

特にダークブラウンを使用したテストでは、1回目からしっかり発色してくれました。髪に馴染みやすいためムラになりにくく、3回ほどの使用でカラーが1週間〜10日ほど持続します。色持ちも良く、週に1〜2回程度の使用でOKなのでコスパも◎です。

ブラックは色落ち時に少し青みのあるベージュに偏るものの、極端に偏らず自然な髪色でキレイに色落ちしていきます。

伸びの良いトリートメントで、仕上がりにはツヤ感があり手触りも良好。色落ちしにくく長持ちするカラーが魅力的な商品です。

綺和美｜白髪染めトリートメント

綺和美RootVanishは、髪の内部までしっかり浸透していながら自然に発色してくれる特徴をもった白髪染めトリートメント。独自の配合により短時間でもよく染まり、染毛テストではツヤと透明感のある黒髪に仕上げてくれました。

ややくすみを感じるふんわりとした発色がとても綺麗で、色落ちしても赤や緑色に寄らないので白髪浮きが気になりづらいのがメリット。とにかく素直な色づきで、重くなりすぎない点も魅力です。

ノンシリコンでもなめらかな仕上がりが得られるのは、22種類の植物エキスのほか、センブリエキスやニンジンエキスなどの頭皮ケア成分が配合されているから。ツヤやかな印象に整えてくれて、髪を美しく保ちます。

HANAオーガニック｜カラーコンディショナー

天然ローズや花精油の香りが魅力的な、天然成分95%のオーガニック白髪染め、HANAOrganicのカラーコンディショナー。スキンケアアイテムのお試し時にもバラの香りと植物エキスへのこだわりが見られましたが、白髪染めトリートメントにもその魅力は受け継がれています。

染毛テストは50%白髪でも白髪の浮きを感じさせない自然な色合いに染め上がり、高い染色力を見せてくれました。

色落ちはややベージュ寄りで自然な落ち方。使用後は手触り良く、ふんわりと整うなめらかな手触りが特徴で、HANA特有の香りが気分を上げてくれました。日常使いしたくなる白髪染めトリートメントですね。

ホーユー｜レセ カラートリートメント

レセカラートリートメントは、ドラッグストアで販売されているカラートリートメントの中でも、染まりがよく自然な仕上がりが特徴です。

ダークブラウンとナチュラルブラウンの2色展開がありますが、ナチュラルブラウンは赤みがあるため、赤みを加えたい人におすすめです。カラーを入れていない人や自然な髪色に染めたい人はダークブラウンを選ぶと良いでしょう。

使用後の手触りはサラッとしていてバランスの良い油分配合によるものと思われます。ただし、トリートメント成分はほとんど配合されておらず、頭皮や毛髪のケア効果を求める方には他の商品をおすすめします。

フラガール｜カラートリートメント

フラガールは、米国のオーガニック認証団体OTCOの認定成分を5種類配合し、6種類のカラーで幅広い髪色に対応するカラートリートメント。

全体的に高い染毛力でやや色持ちも良好。ローズブラウンやグレーベージュなどの珍しいカラーがあるので、染毛テストの結果を参考に選ぶことをおすすめします。

機械を使用した指通り試験の結果では、上位商品と比べると指通りはやや悪く、ふわっとした仕上がりになるものの、多少パサツキが気になりました。

サイオス｜カラートリートメント

サイオスは、調査アイテム44種の中でも珍しい染料「BB17、ニトロ染料」を使用した外資系・中国産アイテム。鮮やかな色合いと発色の良さが特徴で、『１回で白髪が染まる』とありますがバージン白髪は１回では染まりません。

プチプラ商品としては染まりが良い方で、ダークブラウンで染める場合、1回目の染めでは色味は赤色に偏ることなくベージュ寄りで、3回ほどでオレンジ寄りのダークブラウンに染まっていきます。

ややまとまりを感じる使用感ですがトリートメント効果は控えめ。価格の安さは魅力ですが、、、

資生堂｜プリオールカラーコンディショナー

カラーの入りはやや控えめなものの、色落ちテストでは意外にも落ちにくさを発揮したプリオールカラーコンディショナー。

HC染料と塩基性染料を使用したアイテムとは違い、ブリーチ処理毛の明るさをキープしながら染めることができる、タール系色素のみを染料に使用した商品です。

1回目から徐々に染まり、カラー処理を行っていないバージン白髪は10回染めてもやや明るめのダークブラウンに染まります。ブラックは青色の染料が落ちることでグレージュに落ちていき、ブラウンはやや明るめのブラウンに色落ちしていきます。

年相応のグレイッシュな仕上がりを作って、色落ち時も大きく差が出ないアイテムを探している人におすすめのアイテムです。

白髪染めトリートメントのカラーを長持ちさせるコツは？

白髪染めトリートメントで白髪がキレイに染まったら、できるだけカラーを長持ちさせたいですよね。

長持ちさせるちょっとしたコツを紹介します。

洗浄力が控えめなシャンプーを選ぶ

カラーを長持ちさせるには、洗浄力が控えめなシャンプーを選びましょう。優しい洗浄力のアミノ酸系のシャンプーを選ぶことで、色持ちを良くすることができます。

洗浄力が強いアイテムは髪に付着した染料を落としてしまうだけでなく、髪にダメージを与えることでカラーをキープしにくい髪質にしてしまいます。

洗浄時にぬるめのお湯を使う

シャワーの温度が高いと、色落ちしやすくなります。37度以上で色素が溶け出してしまうので、できるだけぬるま湯で洗うのがコツ。

また、髪が濡れている時間が長引くほど色落ちしてしまうので、洗い流したらすぐにタオルドライすることをおすすめします。

優しくタオルドライする

タオルドライはしっかりと行うことでドライヤーの時間を短縮することができ、白髪染めトリートメントの色落ちやダメージを抑えることができます。

頭皮を優しく押さえながら水分を吸い取り、髪をタオルで挟んで軽く叩くようにして水気を拭き取ってください。

タオルドライはクシを通しても水滴が落ちないようになるまで、丁寧に乾かすことが重要です。

ドライヤーを正しく使う

髪を乾かす際は、ドライヤーの温度を低めに設定し、髪に近づけすぎないように注意しましょう。高温で乾かすと、髪の水分が蒸発して色落ちやダメージを招いてしまいます。

乾きにくい根本から先に乾かして、痛みやすい毛先を後で乾かすことで、熱を当てる時間を短くすることができます。

最後に、冷風で仕上げることで、キューティクルを閉じることができ、色素が流れ出しにくくなります。

直射日光、紫外線を避け、汗をこまめに拭き取る

紫外線は髪のタンパク質を壊しダメージを引き起こすため、直射日光を浴び続けると染料が流出しやすくパサついた髪質に変化してしまいます。髪の色素を変化させて、色落ちを引き起こすことも。

外出時には、帽子や日傘を使ったり、髪を覆うヘアバンドやターバンなどを使用したりすることがお勧めです。

また、キューティクルは濡れている状態で開く性質があるため、汗や雨などで湿ってしまうと染料が流出してしまいます。汗をかいたら早めに拭き取りましょう。

まとめ

白髪染めトリートメントは製品によって大きな差がある商品。色持ちの良さと発色の良さは比例する傾向があります。

まだ満足行く白髪染めトリートメントに出会えていない人は、今回紹介したアイテムと使い方を試してみてくださいね。