プリオールカラーコンディショナーの口コミと評判を染毛テストと成分解析で検証。上手に染める方法と併せて解説します。

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『大人の七難』で有名なプリオールカラーコンディショナーのブラック、グレー、ダークブラウンの3色を、人毛白髪で染めて仕上がりを検証。

実際に使用したユーザーの良い・悪い口コミをまとめ、含まれる全成分を化粧品成分上級スペシャリストが解析。評判通りの商品か調査しました。

プリオールカラーコンディショナーの特徴

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  • タール系色素のみを使用したカラートリートメント
  • 人毛白髪を使用した染め上がりはやや浅め
  • ブリーチ処理毛の明るさをキープして染め上げる
  • 雨や汗で色落ちしにくい
  • 手やタオルに染料が付着しても落ちやすい
  • 香りがいい

プリオールカラーコンディショナーを使用して強く感じたのが、他の白髪染めトリートメントより「手軽に使える」という点。

タール系色素のみを使用している珍しい商品で、他社製品とは染まりや使用感が大きく異なります。

他社製の白髪染めトリートメントでは染まりすぎるという人、雨や汗での色落ちが気になってしまった人に最適なアイテムです。

最近では白髪の風合いを活かしたグレイヘアーを楽しむ風潮もありますね。そういう人にとって、ブラックやグレーは最適な仕上がりと感じます。

プリオールカラーコンディショナーの染毛効果と使用感の口コミレビュー

プリオールの染毛テストアイテム

プリオール カラーコンディショナー ダークブラウンの染毛結果
ダークブラウン
ベージュを感じるやや明るめのダークブラウン
プリオールカラーコンディショナー ブラックの染毛結果
ブラック
透明感のあるグレイッシュなブラック
プリオールカラーコンディショナー グレーの染毛結果
グレー
ほんのり紫を感じるグレイッシュな仕上がり

他社製品では15〜30分ほどの置き時間を要するところ、「5分の白髪ケア」というキャッチコピーで勝負するプリオール。

染毛力に自信あり?と思いきや、他社製品と比べると染まりはやや控えめ。プラスに捉えると「あまり暗くなりすぎない」特徴をもった商品です。

「5分で染まる」ではなく「5分の白髪ケア」って所がポイントですね。染まり具合とケア具合を確認していきましょう。

白髪染めトリートメントの染毛テスト基準

  • 乾いた髪に使用
  • トリートメントの塗布はブラシにて実施
  • 毛束への塗布は2分掛ける
  • 置き時間は15分
  • すすぎは色水が出なくなるまで
  • 自然乾燥

染毛テスト時のルールとこだわりについて

染毛テストには人毛毛束を使用し、①白髪割合100%の毛束 ②白髪割合50%の毛束 ③ブリーチ処理毛 ④ハイブリーチ処理毛 それぞれでテストしました。

白髪の毛束では白髪に単体で使用した時の色の方向性と染まりの強さを、ブリーチ処理毛ではカラーのつなぎで使用したときの色の入り方をチェックします。

プリオール ダークブラウンでの染毛テスト

プリオールのダークブラウンを5回染め、回数ごとに撮影しました。

ダークブラウンでの染毛はほんの少し緑がかった明るめのベージュ系ブラウンに染め上がりました。髪色をあまり大きく変化させずに少しずつ染めるタイプで、単体でしっかりと染めたいという人にはあまりおすすめできない商品です。

とはいえ発色はなかなかキレイで、白髪部分をハイライト代わりにして染めるのにはちょうどいいですね。

プリオール カラーコンディショナーダークブラウン5回染毛

5回の染毛でここまで染まります。ややベージュ寄りのくすみを含んだブラウンで、赤や緑など極端に寄ることなく自然な風合いが特徴。

プリオールのおすすめの使い方は、控えめの染毛力を生かしたハイライト染めのほか、カラーの明るさをキープしつつ褪色防止のために使用する方法です。

ダークブラウン:ブリーチ毛、ハイブリーチ毛の染毛テスト

プリオールカラーコンディショナーのダークブラウンでブリーチ処理毛、ハイブリーチ処理毛を染毛しました。白髪100%を染毛したときと比べてしっかりと色が入り、ブリーチ毛よりもハイブリーチ毛のほうが明るく仕上がっています。

明るい髪が明るい色に仕上がるのは、プリオール独自の仕上がりですね。HC染料と塩基性染料を使用した一般的な白髪染めトリートメントでは、ハイブリーチ処理毛のほうが色が強く入ることで極端に暗い風合いに仕上がることがあります。

プリオールは控えめの染毛力を生かして明るめのカラーをキープすることができます。髪を暗くしすぎたくない人にうってつけのアイテムですね。

POLAのカラートリートメントと染毛結果を比較

POLAグローイングショット

プリオールカラーコンディショナー

プリオールの特徴を理解するため、POLAのグローイングショットと比較してみましょう。

POLAのグローイングショットは1回目から濃い色が入り、2回めでは完全に染まっています。また、ハイブリーチ処理毛のほうがより暗く仕上がっているのが分かります。

  • POLAグローイングショットカラートリートメントの口コミと効果!白髪染めトリートメントを徹底調査
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一方プリオールはハイブリーチ毛のほうが明るめに仕上がり、元の髪色の明るさをキープできています。

POLAのグローイングショットのみならず、他社製の白髪染めトリートメントはブリーチ処理毛やヘアカラー処理毛がとても染まりやすく、深い色合いに染まります。そのため明るさをキープするのが難しく、ブラウン系のカラーで染めても結構深めのダークブラウンに染まってしまうのが難点とも言えます。

先ほどの繰り返しになりますが、プリオールは『明るさをキープしつつ染めたい』という人や『白髪を生かしたグレイヘアーを楽しみたい人』に適したアイテム。

とにかく良く染まるアイテムがほしいという人は、40商品を比較して上位アイテムを紹介している白髪染めトリートメントランキング20選で好みの仕上がりを探してみましょう。

  • 美容師が認める白髪染めトリートメントおすすめ23選ランキング|よく染まり頭皮に優しい究極のアイテムはコレ!
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プリオール ブラックでの染毛テスト

プリオールカラートリートメントのブラックを使った染毛結果がこちら。

ブラックでの染毛も少しずつ染まり、少ない染毛回数では透明感のあるグレイカラーから、回数を重ねるごとにほんのりパープルを感じるベージュ寄りのグレイカラーに。

のちほど紹介する同商品のグレーにベージュを加えてトーンダウンさせ、黒に寄せた色合いですね。ブリーチ毛との相性も◎

プリオール カラーコンディショナーダークブラウン5回染毛

5回の染毛結果では、薄めのパープルを感じる透明感あるブラックに。しっかりとした黒には染まらず、グレイッシュな仕上がりになるのが特徴です。

ブラック:ブリーチ毛、ハイブリーチ毛の染毛テスト

ブリーチ毛の染毛テストではダークブラウンに近い仕上がりに。ハイブリーチ毛の染毛ではややグレイッシュな仕上がりになりました。

元の髪色に影響を受けるので馴染みやすく、全体的に暗めの方向へとトーンダウンさせます。

吉田
なるべく髪を傷めずに髪色を黒髪に移行したいという人にも使いやすそうなアイテムですね。

プリオール グレーでの染毛テスト

プリオールの新色グレイでの染毛テスト結果がこちら。名前の通りいかにもグレイッシュな仕上がりで、やや紫を感じる風合いになります。

ブラックと比べると青みが強く、少ない染毛回数では染まりも控えめ。

プリオール カラーコンディショナーダークブラウン5回染毛

5回の染毛でも明るさを残した仕上がりで、他のカラーと同様に『白髪を生かしたグレイヘアー』を楽しみたい人におすすめのカラーですね。

グレイ:ブリーチ毛、ハイブリーチ毛の染毛テスト

ブリーチ処理毛にグレーを使用してみました。ブラックに似た発色ですがやや紫を感じる風合いで、ブラックよりも透明感のある仕上がりになりました。

プリオールブラックハイブリーチ毛3回染毛プリオールブラックハイブリーチ毛3回染毛

ブラックとグレイでハイブリーチ毛の3回染毛時を比較してみると、左のブラックがややベージュを感じるブラックで、右のグレイはやや紫を感じる明るめのカラーに仕上がっていることがわかります。

紫は黄色の補色なので、茶〜黄色の髪に入れると透明感のあるグレーに仕上がり、ハイブリーチ処理毛など白に近い明るさをもつ髪に使うと、やや紫を感じやすくなります。

手への色移りチェック

プリオールを手に乗せたあとの手への色残り画像

染毛時、手の平にカラーコンディショナーを乗せて5分ほど放置してみました。

お湯で洗浄し軽く石鹸で洗うと、うっすらと手に色が残りました。夜には色残りがなくなっていて、他のアイテムよりも色移りしにくいですね。

染毛時に手で揉み込むように使うとムラなく染めやすいのですが、素手でやっちゃうとちょっと取れにくいです。

手に色が残ってる間は結構気になるので、、手袋を使用するか、染毛ブラシを使うのが良さそうです。

耳への色づきが気になる人はイヤーキャップを活用しましょう。

イヤーキャップ

イヤーキャップ

色落ちは?

5回シャンプーの色落ち

5回染毛したブラックを5回シャンプーしてみました。左の人毛黒髪と比べると色落ちが目立ちますね。

摩擦を受けやすい髪や紫外線を浴びやすい人は、より色落ちしやすくなります。3回目ほどで白髪が気になる程度に色落ちしたので、1日〜2日おきでの利用がおすすめ。

他社製の白髪染めトリートメントは、染めたあとシャンプーするごとに泡に色が出てどんどん色落ちしていくのですが、プリオールではあまり色が出ないのが特徴。

色落ち時にも色が汚く偏らないので使いやすく、汗や雨での色落ちが気になりにくいのがメリットです。

タオルへの色づきチェック

タオルへの色づき

プリオールには酸性のタール系色素が使われていますが、タール系色素のような酸性の色素は綿を染めることができない特徴を持ちます。

綿100%のタオルの上にプリオールを垂らして、どれくらい色が残るかチェックしてみましょう。

タオルの洗浄後

水で洗い流したあとに手洗い用の石鹸で洗ったらキレイになりました。

白髪染めトリートメントは枕カバーへの色移りや雨の日の色落ちでシャツへの色移りが心配になりますが、プリオールを使えばその問題が軽減されそうです。

色づきについての注意点

プリオールには油性染料も使われているので、タオルの種類によっては色が残る可能性があります。染毛当日はお気に入りの白タオルや色の薄い枕カバーは避けて、なるべく濃い色のものを使用しましょう。

指通りテストと手触りについて

プリオールをデジタルフォースゲージ測定中

デジタルフォースゲージによる摩擦力計測結果

0.40N
調査時44商品中1位。指通りなめらかでふんわりとした仕上がり。

(株)イマダ社D-19を用いて30回計測し中央値を算出

トリートメント効果はなかなかなもので、他の白髪染めトリートメントの仕上がりと比較してもゴワゴワせずに手触りが良いです。

ほどよいツヤ感とサラッとした感じもあり、トリートメント効果を感じました。

指通りテストの結果が良いアイテムの中には油分が多くてベタつきを感じるものもありますが、プリオールはふんわりとボリュームアップしつつ毛先が絡まずなめらかに仕上がります。

香りはナチュラルなフローラルグリーン

クセのないスッとした香りのフローラルグリーン。白髪染めヘアカラーのようにツンとする香りはなく、染毛中も、染毛後の毛髪からもさわやかな香りが感じられました。

総評

プリオールカラーコンディショナーの特徴と上手な使い方

  • 染まりは控えめ。
  • 元のカラーを活かしたカラーケアに最適
  • ヘアカラーの「つなぎ」として使いやすい
  • いっそ髪全体をブリーチして使うのも◎
  • 最初は3回〜5回続けて同じ日に使うのも◎
  • トリートメント効果が十分あるので日常使いしやすい
  • 雨の日やアウトドアの前日利用にもおすすめ

他社製品と比べて色の入りはよくありませんが、染まった後の色味は他社に出せない雰囲気を持ちます。3〜5回ほど連続して染めたほうが色を入れられるので、使い始めは日をまたがずに続けて染めたほうが色は入りやすいです。

ブラック・グレーともに、ブリーチやヘアカラーで明るくした髪との相性が良く、あまり黒く染めたくない人がヘアカラーのつなぎとして使用するのに適したアイテムだと感じました。

他社製品よりもタオルへの色づきを気にしなくて済むというメリットもあるので「控えめの染毛力」が楽しめる人にはもってこいの商品。

白髪を生かしたスタイルを楽しむのにも適したアイテムですね。

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プリオールカラーコンディショナーの良い・悪い口コミ調査

プリオールカラーコンディショナーの商品画像

プリオールカラーコンディショナーの購入者による良い/悪い口コミを調査して、特徴を洗い出してみましょう。

プリオールカラーコンディショナーの悪い口コミ

悪い口コミでは、染まりの悪さについての評判ばかりが見られました。特にブラウンが明るく染まるという声が多く、ライトブラウンは『全く染まらない』という意見も。

染まり具合は、髪質や個人の使い方にも左右されますが、プリオールカラーコンディショナーは今の髪より明るくすることはできないので、ライトブラウンで黒髪の色を変えることはできません。

プリオールは元のカラーを活かした染毛が得意なアイテム。単体でしっかり染めるのには向いていません。

プリオールカラーコンディショナーの良い口コミ

良い口コミを見ると、少しずつ染まっていくのを我慢できる人や、カラー間のつなぎとして使用する人からの評価が高かった印象。

手袋をしなくても大丈夫という意見がありましたが、実際に使ってみると爪の間に色が残ると取れにくいので、手袋か染毛ブラシはあったほうが良いです。

ブラックのカラーを使用している人からの評価が良かったように感じました。特に白髪が気にならない程度に「ぼかす」使い方をしている人から好評価。

プリオールカラーコンディショナーの特性を知った上で購入した人からは、良い評価を受けているようです。

「白髪染めヘアカラーの仕上がりを邪魔せずに白髪をケアしたい」「白髪をぼかして年相応のグレイッシュな仕上がりを楽しみたい」という人におすすめのアイテムです。

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資生堂プリオールカラーコンディショナーの上手な使い方と染毛力を高める裏技

プリオールの使い方

プリオールは使い方を工夫することで、より染毛力を高めることができます。

基本的な使い方と、染毛力を高める裏技をお教えします。

基本的な使い方

  • 普通にシャンプーして、水気をよくとる
  • 手に適量(大さじ2)をとって白髪部分を中心に素早く塗布する
  • 5分程度放置する
  • 色が出なくなるまですすぐ
  • ドライヤーでしっかりと乾かす

基本的な使い方は一般的なトリートメントと同じ。シャンプー後、水気を切った髪に大さじ2杯ほどの量を取り、髪全体に馴染ませ放置。しっかりすすいだら乾かして完了です。

推奨される使用量は1本230gに対して大さじ2(30g)と、他社製品と比べてやや少なめ。(他社製品は1本200gで35g使用のものが多いです)

基本的な使い方なら手軽に使えますが、染毛力を高めるには一工夫が必要です。

染毛力を高める裏技

  • シャンプー後に一旦タオルドライする
  • シャワーキャップやラップでくるむ
  • 使い始めは同じ日に3回ほど続けて染める
  • ドライヤーで乾かす際に一工夫入れる

シャンプー後に一旦タオルドライする

プリオールの染料はキューティクルから入り込んで染め上げるので、キューティクルが開いた状態の方が染まりやすいです。

髪が適度に濡れた状態を作りましょう。浴室の温度で髪があたたまることでキューティクルが開くため、寒い日はしばらく温まりましょう。

キューティクルは濡れた状態や高い温度で開く性質があります。乾燥時や冷水によって閉じるので、その性質を活用することが上手く使うポイントです。

シャンプー後、髪に水分が残りすぎていると染料が流れ出て染まりが悪くなるので注意。

シャワーキャップやラップでくるむ

シャワーキャップやラップでくるむことで、浴槽に染料が付着するのを防ぐだけでなく、保温によってキューティクルを開くことができます。

キューティクルは30度から開き始めます。温まった状態をキープすることで染まりやすくなります。

使い始めは同じ日に3回ほど続けて染める

  • ①シャンプーする
  • ②タオルドライ
  • ③プリオールカラーコンディショナーで染める
  • ④お湯ですすぐ
  • ⑤タオルドライ
  • ③〜⑤を繰り返す
  • 最後のすすぎ後に冷水で締める

公式では連日の使用をおすすめされていますが、日をまたぐより同じ日に染めたほうが早く染まります。

ヘアカラーなどと違い低ダメージでトリートメント効果もしっかりしているので、同じ日に続けて染めても大きなダメージの心配はありません。

とはいえ頭皮がふやけて柔らかくなりすぎるとダメージを受けやすくなるので、初回のみ3回程度に抑えるのがポイント。

一番最後のひとすすぎを冷水で締めることで、キューティクルを閉じ、染料の流出を防ぐことができます。

ドライヤーで乾かす際に一工夫入れる

色落ちを防ぐドライヤーの使い方

  • 必ず上から下に向けて使う
  • 頭皮を強風で乾かし、あとは弱風を使う
  • 最後に冷風で締める

キューティクルは髪の根元から毛先に向かってうろこ状になっているので、流れに沿ってドライヤーやタオルを当てることでダメージを抑えることができます。

髪に80度以上の熱を当て続けるとキューティクルが剥がれやすくなる研究があるので、強風で乾かすのは頭皮のみとし、あとは弱風を使って乾かしましょう

最後に冷風をあてることでキューティクルを締めることができます。染料の流出を抑えるだけでなく、髪にツヤ感を与えつつくせ毛も抑えることができますよ。

工夫によって染まりやすさや色持ちキープが可能な商品ですが、それでも商品が本来持っている染毛力や色づきを大きく越えることは難しいです。

プリオールカラーコンディショナーは、その独自の仕上がりを楽しみたい人に使って欲しい商品。

他社製品との染まり方比較は白髪染めトリートメントのおすすめエントリに掲載しているので、参考にどうぞ!

  • 美容師が認める白髪染めトリートメントおすすめ23選ランキング|よく染まり頭皮に優しい究極のアイテムはコレ!
  • 美容師が認める白髪染めトリートメントおすすめ23選ランキング|よく染まり頭皮に優しい究極のアイテムはコレ!

プリオールカラーコンディショナーの成分解析

資生堂プリオールカラーコンディショナーの商品画像

全成分表

【全成分】水,セタノール,ベンジルアルコール,ベヘニルアルコール,DPG,ステアロイルメチルタウリンNa,グルタミン酸,ステアリルジヒドロキシプロピルジモニウムオリゴ糖,海塩,タウリン,水溶性コラーゲン,ホップエキス,褐藻エキス,紅藻エキス,サンショウエキス,緑藻エキス,ミネラルオイル,ジメチコン,グリセリン,ステアリン酸グリセリル(SE),マイクロクリスタリンワックス,(PEG-240/デシルテトラデセス-20/HDI)コポリマー,クエン酸,ステアリルPGジメチルアミン,ステアリルアルコール,PG,エタノール,BG,シスチン,BHT,トコフェロール,フェノキシエタノール,香料,(+/-)赤227,橙205,紫401,黒401,黄4

化粧品成分上級スペシャリストの資格を持つ筆者が、配合されている全成分を解析して、特徴と魅力を調査してみました。

成分をざっと見ると、当然のようにノンジアミン。珍しく海藻系のエキスが3種も配合され、成分表にパラベンの表記はないものの「パラベンフリー」のアピールがないのでキャリーオーバー成分内にて使用。

白髪染めトリートメントでは珍しい染料や、資生堂の研究から導き出した毛髪ケア成分の配合が見られます。

成分を細かく見てみますね。

酸性のタール系色素を染料に使用

タール系色素

(+/-)赤227(グループ2),橙205(グループ2),紫401(グループ3),黒401(グループ3),黄4(グループ1)

白髪染めトリートメントでは珍しい、タール系染料のみの使用。塩基性染料・HC染料フリーで構成されています。

HC染料はジアミンと比べてとても低刺激で、ほとんどの白髪染めトリートメントやカラートリートメントで使われていますが、それでも一切刺激がないわけではなく、一部の人にとってはアレルギー反応を引き起こす可能性があると言われる染料。

タール系色素は、厚生労働省が化粧品への配合を認めた法定色素。ジアミンやHC染料、塩基性染料と比べて染毛力は劣りますが、アレルギー反応を起こす成分は人によって異なるので、過去にヘアカラーで刺激を感じ、白髪染めトリートメントでもNGだった人にとっては最後の砦とも言える商品です。

プリオールには目などの粘膜に使用できない『グループ3』のタール系色素が2つ、化粧品に使える『グループ2』が1つ、そして食品にも使うことができる『グループ1』の色素が1つ使用されています。

配合されるタール系色素のうち黄色4号はアゾ系色素とも呼ばれ、こちらもアレルギーの可能性があるとされる成分です。

過去にタール系色素入りのチークなどでかぶれた経験のある人は注意が必要。それ以外の人にとっては大きな心配のない成分です。

トリートメント成分は3種の保湿成分と5種の毛髪ケアエキス

主要トリートメント成分

高分子保湿成分(水溶性コラーゲン)
毛髪表面に潤いを与える
アミノ酸(タウリン,グルタミン酸)
毛髪の内部に浸透して潤いを与える。補修する。
植物エキス
ホップエキス,褐藻エキス,紅藻エキス,サンショウエキス,緑藻エキス

毛髪の内外に潤いを与える保湿成分と、毛髪ケア効果をもたらす5種の植物エキスが配合されています。

ホップエキスは資生堂が毛髪ケア効果についての研究結果を報告した成分(※日本化粧品技術者会誌/29 巻 (1995-1996) 4 号/書誌)ですね。

特に注目したいのが3種の天然海藻エキス「褐藻エキス」「紅藻エキス」「緑藻エキス」ですね。最近では他社製品に配合されることも多い成分ですが、傷んだ髪のダメージをケアしてコシを与え、ふんわりした仕上がりに導いてくれる効果に期待できます。

とはいえトリートメント成分を見ると『すごくいい』とは感じません。配合成分で個人的に好印象だったのは、白髪染めヘアカラーによるダメージをケアするのに向いているのに何故か嫌われることのある成分『ジメチコン』やミネラルオイル、マイクロクリスタリンワックスなどの配合。

低価格でダメージを抑えながらキューティクルをケアして指通りと色持ちキープさせるなら外せない成分だと思います。

よりトリートメント効果を高めるなら加水分解ケラチンやγ-ドコサラクトンなどが配合されたアイテムが理想ですが、そうなると価格が非常に高くなってしまいます。

プリオールのメリットの1つが「使い続けやすい価格」であること。気になる場合は普段使いのトリートメントと併用するなどうまく活用していきましょう。

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プリオールカラーコンディショナーがおすすめな人とおすすめできない人

プリオールカラーコンディショナーはこんな方におすすめ!

こんな人におすすめ

  • 少しずつ染まっていく形でもいい、むしろ少しずつ染まるのが好き
  • トリートメントの待ち時間が気にならない方
  • 周りにバレずに白髪を染めたい
  • できるだけダメージなく染めたい

プリオールカラーコンディショナーはこんな方にはおすすめできない

こんな人にはおすすめできない

  • すぐに染まってほしい
  • 毎日使いたくない、めんどくさがりな方
  • 鮮やかな濃い色を入れたい

プリオールの使用感が気に入った人は、他の商品には浮気できないほどお気に入りのアイテムになるでしょう。

しっかり染めたいと言う人は、染毛力の強い白髪染めトリートメントを使うか、永久染毛剤であるカラー剤を使用するのがおすすめです。鮮やかな濃い色を入れるのは発色の良いおしゃれ染めのカラートリートメントやカラーバターが◎。

●ダメージが気になる方にはトリートメントタイプ:白髪染めトリートメントおすすめランキング16選!よく染まり美髪に仕上がる人気商品を徹底比較

●より鮮やかな発色を求める人はカラートリートメント:カラートリートメントおすすめ7選◎よく染まる艶髪アイテムはこれ!をチェックしてください。

プリオールカラーコンディショナーのQ&A

Q.乾いた髪に使える?

シャンプー後の使用がおすすめです。油分や汚れを落とした状態のほうが染まりやすく、濡れた状態のほうがキューティクルが開いた状態になるので毛髪内部に染料が浸透しやすくなります。とはいえ水が滴っているような状態では逆効果。タオルドライしてから使いましょう。

Q.何色を使えばいいの?

『ブラウン』『ダークブラウン』は暗くなりません。ブラックは真っ黒には染まらずややブラウン寄りに染まるので、迷ったら『ブラック』で染めてみるをおすすめ。

明るいカラーが好みなのであれば『ダークブラウン』も良さそうです。口コミではブラウンが染まりにくいという声が多かったので、より明るい髪色に染めたければブラウンを選択しましょう。

妊娠中でも大丈夫?

カラーコンディショナーは染毛剤ではなので、頭皮や髪への影響がほぼありません。
妊婦さんでも使うことができます。

ですが100%大丈夫というわけではありません。妊娠中は肌はもちろん敏感になりますし、香りなど何に反応するか分かりませんので、安定期の体調が万全になってからの使用がおすすめです。

プリオールカラーコンディショナーまとめ

染毛力自体は弱めでなかなか染まらない。。というデメリットもありましたが、頭皮や髪への優しさがあり価格の安さ、手に入りやすさが魅力の商品。

毎日使っているうちにあれ?染まってる。いつのまにか染まっていたという口コミも見られました!継続することが必須です!

1回の使用でもっと染まってほしい!という方は、白髪染めトリートメントおすすめランキングをみてみてくださいね。

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