
いいシャンプーを選ぶにはシャンプーの成分について知る必要があります。
そこで今回は美髪を目指すために重要な成分を解説。
髪にいい成分からちょっと危険がある成分までお話していくので是非シャンプーを選ぶときの参考にしてください。
毛髪の構造
まずは毛髪の構造についてお話していきたいと思います。
毛髪は大きく3つの層に分けられます。
外側から、キューティクル・コルテックス・メデュラといいます。
キューティクル
髪の一番外側にあり、うろこ状のものが重なり合い髪の内部組織を保護する役目をもっている層。
ただ、髪が濡れるとキューティクルが開き、この保護する役目が機能できなくなってしまいます。
髪を乾かさずに放置するとその間ずっとダメージを受けやすい状態になっているということです。
キューティクルが損傷すると枝毛や切れ毛、ツヤがなくパサついた髪になってしまいます。
特に枕との摩擦を感じやすい就寝時に髪が濡れたままだと非常に髪が傷みやすいので注意が必要です。
紫外線などの外部ダメージも受けやすいため、紫外線が気になりだしたらスプレーなどで保護するのが◎。
また、ヘアアイロンを長時間使用したり毎日使用することもキューティクルに悪影響をもたらしてしまうので注意しましょう。
コルテックス
コルテックスは細い線以上のタンパク質が集まり束状になっており、毛髪の大部分(8~9割)を占めています。
主成分であるタンパク質の他にも髪の色に影響を与えるメラニンやうるおいを左右する水分などが存在する層です。
毛髪の状態に非常に重要な層で「髪の強さのもと」と言われ、コルテックスの状態によって太さや強さが決まります。
さらに、コルテックス細胞にはパラコルテックスとオルトコルテックスの2種類が存在。
- パラコルテックス
- オルトコルテックス
水を吸いにくいため膨張しにくい。パラコルテックスが多いと硬毛に寄る。
水を吸いやすいため膨潤しやすい。オルトコルテックスが多いと軟毛に寄る。
この2種類のコルテックスの配置バランスが整っているとくせやうねりのない直毛ヘアに。
逆に配置バランスが偏っていると湿気の影響を受けやすいうねり髪になりりがちです。
遺伝やホルモンバランス、栄養状態などからバランスを崩すと言われています。
メデュラ
柔らかく繊維状にならない個々の細胞が積み重ねってできている髪の中心にある層です。
太い毛には多く存在しますが、産毛や赤ちゃんの髪、ブロンドヘアには存在しないと言われています。
シャンプーの洗浄成分
シャンプーを選ぶ際に一番重要なのが洗浄成分です。
いくら美髪成分など髪にいいとされる成分が配合されていても、洗浄力の強すぎるものや逆に弱すぎるものを使うとフケやかゆみなどの頭皮トラブルを起こしてしまうことも。
シャンプーの配合割合を解説し、見極めるための方法もご紹介していきますね。
シャンプーの洗浄成分の見方
シャンプーの裏面を見るとカタカナがたくさん書いてあって、何が何やらさっぱり・・と思っちゃいますよね。
ちょっとしたコツを覚えるだけでそのシャンプーの特性を見分けることが可能です。
まず前提として化粧品の成分表記にはいくつかのルールが定められています。
化粧品は配合量の多い順番で成分を表記する決まりがある。
1%以下の配合の場合は順不同で書いていい。
一般的なシャンプーはこのような決まりがあることから、成分表の前の方に書いてあるものに注目するのが重要です。

簡単に説明しますね。
シャンプーは約7割が水でできている
- 水:50~70%
- 洗浄成分(界面活性剤):30~40%
- その他(コンディショニング・防腐剤・香料など):配合率10~20%
シャンプーの成分表の一番最初にはほぼ必ずと言っていいほど、「水」です。
※オーガニック系シャンプーなどは稀に、植物から圧搾して得られる成分を採用している場合もあります。
注目するのは水の「次」の成分!
水の次に書かれている成分がこのシャンプーのメインの洗浄成分です。
このメインの洗浄成分によってアミノ酸系シャンプーやベタイン系シャンプーなどシャンプーの種類が決まります。
見方の例を出してみると・・
水色で線で引いているメインの洗浄成分にオレンジ線の洗浄成分がサポート役として配合されるイメージ。
緑線の洗浄成分は微調整という解釈でOKです。
こちらの構成を読み取ってみると・・
『適度な洗浄力のアミノ酸系洗浄成分であるラウロイルメチルアラニンNaを中心に頭皮への優しさを追求したコカミドプロベタインとキメ細かな泡を安定させるコカミドDEAが配合された、優しさと洗浄力のバランスが取れたシャンプー』ということがわかります。

それぞれの洗浄成分について詳しく解説しつつ、成分名の見分け方もご紹介していきますね。
髪にいい洗浄成分
まずはおすすめできる洗浄成分からご紹介していきます。
ヘアケアからスキンケアまで、女性の美に関する豊富な知識を持つ。
【保有資格】コスメコンシェルジュ、化粧品検定1級、スキンケアマイスター、コスメマイスター
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