ララヴィのオイルインスキンケア、肌に必要な油分を残しながら、ボタニカルオイルの働きで美肌に導くと噂の商品です。
- 吉田
コスメコンシェルジュ
これまでのオイルインタイプには直前に振って混ぜ合わせたり、特殊ボトルに入っていたり様々なものがありましたが、ララヴィはオイル粒を調整して乳化させた化粧水ということ。使用感が気になるところですね!
シリーズの3ステップ通して『乾燥による小ジワを目立たなくする効能評価試験済』ということで、うるおい効果には自信のほどが伺えるものの、果たして使いやすいテクスチャなのか、肌に良い成分は配合されているのか気になりますよね。
今回もいつものように実際に使って徹底レビュー。ライターによる口コミ評価に加えて、コスメコンシェルジュによる成分評価を実施しました。
目次
ララヴィのスキンケアラインを徹底レビュー
チョコレートカラーにLalaVieのロゴが映えるボックスに入った、7Daysトライアルをお試ししてみました。
細胞テスト、アレルギーテストを実施済みのシリーズですが、全ての方にアレルギーが起こらないというわけではなく、ボタニカル系の製品はもちろん、敏感肌ラインでも成分との相性を知るためにはトライアルからのお試しが重要です。
生理前など肌の荒れやすい時期を避けて使用を開始するのがポイントですね。
7Dayトライアルのセット内容
- クレンジングバーム
- オイルインローション
- シフォンクリーム
- スパチュラ
- 冊子
ララヴィの7Dayトライアルはシンプルな3ステップスキンケアで、W洗顔不要のクレンジングバームと乳液を兼ねたオイルインローション、保湿クリームのセットになっています。
同梱される10ページほどの冊子には、製品コンセプトや使い方、一部の成分について説明が記載されています。
ララヴィ クレンジングバームの使用感レビュー
ララヴィの1ステップ目となる洗顔用バーム。落ち着いた印象の外観は、いかにもオーガニック製品といったところ。
バームタイプは油分を多く配合できることから、洗浄力は比較的強め。使用感はなめらかですが、洗浄が強すぎると使用後の肌が乾燥しないか気になります。
フタを開けてみると、、、しっかりめの固さをもったバームで、柑橘系の爽やかな香り。ほのかに黄みがかった乳白色。
ジャータイプは蓋の開閉やスパチュラの使用が面倒ですが、高い洗浄力と洗浄後の潤いを両立するために必要なひと手間ですね。
続けて、洗浄力をテストしていきます。使用したのはウォータープルーフのアイライナーとリップ、コンシーラー、アイシャドウです。
肌に伸ばすと体温でとろけるように伸び、強めのメイクもなめらかに落としてくれました。
このあと全顔にも使用してみましたが、洗い流した後は意外にもさらっとした感触。ベタつきが残らないので、続けて洗顔したいとは思いませんでした。確かにW洗顔不要ですね。
マツエクをつけているRoccoGirlメンバーにも使用してもらいましたが、マツエクが取れることもなくメイクがすんなり落ちたと好評でした。あとで口コミブロックで紹介しますね。
ララヴィ化粧水の使用感レビュー
続けて、ララヴィの化粧水を使っていきます。バームと同じくグレートブラウンを基調とした「オーガニックらしさ」を感じる共通デザインです。
滑らかなテクスチャの化粧水が、オイルをまとったきらめきを肌に広げていきます。
オイルインということでベタつきが強いと思っていましたが、使用後の肌は思いのほかふっくら。ほんの少し粘度はあるものの、ベタつきは一切なくさらっさらな状態に仕上げてくれました。。
成分表でエタノールが上位にある場合、揮発性があって清涼感を感じるものが多いのですが、ララヴィの使用感では油分をしっかりと配合されているからか、十分な保湿力を感じるのが不思議です。
なぜ、オイルインなの?
乾燥した肌にうるおいを与えるためには、水分だけを与えるようなスキンケアではNGです。
肌が乾燥から身を守るために存在する角層では、水分と油分の膜『細胞間脂質』が水分の蒸発を抑え、肌表面ではトリグリセリドやワックスエステルと呼ばれる油分が混じった『皮脂膜』が覆いながら保護しています。
ララヴィの化粧水は、オイルのエモリエント効果によって肌を柔らかくして肌内部に美容成分が浸透するのを助ける設計。
詳しくは成分分析のブロックで紹介しますが、エイジングケアのためにアミノ酸誘導体や機能性ペプチドなど様々な美容パワーを与える成分を配合し、その浸透をサポートするためにオイルの力を活用する仕組みになっています。
ララヴィ シフォンクリームの使用感レビュー
3ステップ目、ライン最後の商品となるララヴィシフォンクリームを使っていきます。
ジャーを開けると真っ白なクリーム。ちょっと固めの非常にこっくりとしたテクスチャです。
まったりとしたテクスチャのクリームが肌になめらかに伸び、艷やかな肌感に仕上げていく過程で、化粧水とは変わり落ち着いた花のようなオリエンタルな香りが心を安らげます。
スパチュラで取った瞬間は「これちゃんと伸びるのかな?」と思うほどのテクスチャでしたが、体温と馴染むことでスムーズに伸び広がり、優しくハンドプレスすることで滑らかにふっくらとした状態をキープ。
肌内部の水分量を水分量を上げてくれるからか、透明感のある仕上がりとなりました。
ララヴィスキンケアラインのレビューまとめ
良かった点
- オイルインだけどベタつかない使用感
- しっとりとした保湿力。
- 肌が柔らいでふっくら肌に。
- シーンに合わせた心安らぐ香り◎
- しっかり洗浄、うるおい残るクレンジング
気になった点
- クリームの香りは好き嫌いが分かれそう
- ジャータイプはちょっとだけ手間
- 浸透に多少時間が必要
ララヴィを実際に使ってみた結果として、良かった点、気になった点をまとめてみました。
しっとりふっくらとした仕上がりで香りも好み。ボトルも手元に置いておきたくなるおしゃれなデザインで、シンプルな3ステップで完結する手軽さもいいですね。
ジャータイプの手間がありますが、慣れれば「丁寧にケアしてる」って気持ちになれるので、肌をいたわりながら3ステップのスキンケアを進められる。ってのはメリットのひとつだと思います。
- 吉田
コスメコンシェルジュ
個人的には『いかにもオーガニック』って感じの商品はあまり好きではないのですが、思いのほか使用感と香りが良く、肌の柔らかさをキープしてくれる感触が心地よい商品に感じました。
乳化のバランスが絶妙で、肌になめらかに伸びながらベタつかずに保湿を残すテクスチャと、ステップを追って肌に広げるたびに安らぎを感じる香りの調合はクセになりそうですね。
他のみんなにも使ってもらい、使用感を聞いてみますね。
ララヴィの口コミまとめ。使用感や香りの辛口評価は?
実際に使って効果を見てみましたが、辛口の評価も気になるところ。
ということで、RoccoGirlのメンバーに商品を使ってもらい、口コミを調査してみましょう。
クレンジングバームの口コミ
まずは、高い洗浄力となめらかな使用感。クレンジングバームの口コミから。
- 吉田
コスメコンシェルジュ
とろける使用感と十分な洗浄力、伸びやテクスチャについては好評価でした。
僕のレビュー時にも感じた魅力で、『今使ってるバームより滑らか』って意見が嬉しいですね。
香りの印象は?
- 吉田
コスメコンシェルジュ
香りはやはり賛否両論。ハーブや花のような香りが苦手な人は使いにくいかもしれません。
2人とも「使用感の良さ」がお気に入りのようで、何度も手にとってはくるくるしてました。くるくるくる。
オイルインローションの口コミ
- 吉田
コスメコンシェルジュ
『香りは結構強いですね』『香りの好みは分かれそう』という意見があり、化粧水も香りの評価は賛否両論でした。
オイルのとろみと、さらっとした使用感で、テクスチャや保湿感については好評価。
ランコムのオイルイン(ジェニフィックアドバンスド)と比較して、こちらのほうがさっぱり目で好みという口コミも。
シフォンクリームの口コミ
クリームもまた、香りについては賛否両論。普段は無香料を好んでいる伊東さんにはちょっと苦手な香りに感じたようです。
一方、保湿感や使用感については高評価。化粧水でうるおしてクリームでしっかり蓋をしてくれる感じで、『クリームまででワンセット』という意見で一致していました。
twitterでの口コミは??
twitterでの口コミは、クレンジングバームの評価が特に高かった印象です。良い口コミ、悪い口コミそれぞれまとめてみたので参考にどうぞ!
ララヴィ香りが好みだけど化粧水ベタつくな。私の肌質だと合わないのかな〜。クリームの香りはちょっと。クレンジングはバームがとろけるのは楽しい。
— やも (@b10yamori29) July 25, 2020
擦らないで落ちるクレンジングバームだとララヴィとかかな?
オイルとかミルクとかよりバームの方があたしには合ってた??— ?みらいたん。? (@miraitan_17) July 22, 2020
ビューティーザバイブルで見てずっと気になっていたララヴィの7日間トライアルセット買ってみた?昨日の夜さっそくクレンジング使ってみたけど、鼻の黒ずみが無くなっていて鏡二度見した、、?!!1週間使ってみて良かったら現品買おうー♡#ララヴィ #LalaVie pic.twitter.com/elEyOlrGP2
— まつり (@onakaippainomtr) July 19, 2020
ララヴィのクレンジングバームが欲しい(・з・)♡
— チェシャ猫の自由帳 (@vbs3TmDpBNYJaAY) August 7, 2020
ララヴィのクレンジングバーム、香りも使用感もとっても好きだったんだけど、店舗がないのが最大の欠点だった…?地方都市無念…
— たまごろうのコスメ垢 (@tamagorou_b) June 29, 2020
ララヴィのクレンジングバーム使い切り&リピ✨
付属のハケがキレイにすくえて良かった?
詰め替えがフタとハケを使い回すタイプ! pic.twitter.com/vj0SNGJrFo— ぴよた(♀)? (@piyooooota) June 3, 2020
BEAUTY THE BIBLEで渡辺麻衣ちゃんがオススメしてたララヴィのお試ししたらめっちゃいい!クレンジングでぱっとくすみ抜けして化粧水クリームでツヤが〜!
— 庭をつくる魔女 (@IIPlEssa4VHIMB4) August 4, 2020
クレンジングバームは、ララヴィ一択なんだよな…本当に肌が健やかに綺麗になった。なによりスパチュラが磁石で蓋にくっつくのが最高ですよ。バームもいろいろ試したけどこれを今2個目リピート中。 pic.twitter.com/KgEnkWdjX2
— お嬢 (@empty_pq) May 30, 2020
- 吉田
コスメコンシェルジュ
ララヴィのもつ仕上がりの良さを生み出すのが、オイルを中心とした成分の数々。
詳しく調べてみると『オーガニック原料足しました!はい自然派商品!』って商品ではなく、相当なこだわりを持って作られた商品に見えました。
ラインそれぞれの成分について詳しく見ていきましょうね。
ララヴィ クレンジングバームの成分分析
油性原料と植物油、シリコーンの組み合わせによる洗浄効果。
2種の疑似セラミドを配合し、洗浄後の肌に必要な潤いを守ることで乾燥小じわを目立たなくする※クレンジングバームです。※効能評価試験済み
洗浄成分
メイク汚れをしっかりと落とすには、メイク用品に含まれる油分やシリコーンと馴染む成分を配合する必要があります。
その際に、同じ成分が配合されて配合されていたほうがより落ちやすい、、、って言われることもありますが、実際にはシリコーンはシリコーンでしか落ちないというわけでもなく、他の洗浄成分との組み合わせが重要です。
ララヴィの洗浄成分を詳しく見てみると、比較的洗浄力が強めの炭化水素系油脂をベースに、エステル油(ヤシ由来の油分×グリセリン)と植物由来の油分で洗浄力を調整した仕様になっています。
洗浄成分として配合される4種類の植物油
- アルガニアスピノサ核油
- スクレロカリアビレア種子油
- バオバブ種子油
- サルビアヒスパニカ種子油
モロッコで採れたアルガンオイル。オメガ3,6,9などの脂肪酸を中心にもつ美容オイル。
オレイン酸を豊富に含み、希少性の高さからお値段もお高めの原料。
セネガル地方に生育する生命の樹から採れる、通称『魔法のオイル』。保湿や肌の柔軟化をもたらす油分とビタミンA,C,D,Eを含む。
チアシードオイル。不足すると肌荒れに繋がりやすいオメガ3脂肪酸を豊富に含む。
商品によっては保湿成分として配合されるものも見られますね。
油分だけの洗浄では肌にベタッと吸着して洗い流せないので、ノニオン型の界面活性剤を組み合わせることでダブル洗顔不要としてあります。
ララヴィに含まれるのは、界面活性剤の中でも殆ど刺激のないノニオン(非イオン)型界面活性剤。一般的なシャンプーやトリートメント、洗顔料に含まれるものよりも低刺激な成分です。
肌の潤いを保つ2種の疑似セラミド
- ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)
- ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)
ラメラ層と呼ばれる水と油分の膜をつくり保湿効果をもたらす2種の疑似セラミドが配合されています。
香料
フランスのパフューマーが調合監修したと言われる9種の植物エキスも見られます。
ゼラニウムやシダーウッド、オレンジなどが由来となるオーガニックな香りで、成分表では香料の表記が見られますが、100%植物由来の香料を使用されており、合成香料は使われていないようです。
ララヴィ オイルインローションの成分分析
香り成分となる植物由来の油脂が目立ちますが、機能性ペプチドや皮膜成分なども見られますね。
上位にエタノールの配合が見られます。エタノールでかぶれてしまう人には注意が必要ですが、シリコーンオイルであるジフェニルジメチコンと併せて植物油などの成分を分散させる目的に配合されているためか、揮発感を感じさせないなめらかなテクスチャになっています。
クレンジングと同じく、こちらも乾燥による小ジワを目立たなくする効能評価試験済の製品。肌に十分なうるおいを与え、保つ効果に期待できます。
滑らかな使用感を作るシリコーン成分としてジメチコンの名称も見られます。
これらのシリコーンは『毛穴に詰まる』などの悪評によって嫌われがちな成分ですが、ノンシリコン商品を販売促進したいメーカーによるネガティブキャンペーンによるもので、シリコンが毛髪や地肌に悪影響を及ぼすことはありません(参考:資生堂watashi+)。
注目成分3種、保湿成分4種
注目成分3種
- ユビキノン
- クレアチン
- ヘキサカルボキシメチルジペプチド-12
ユビキノン
エネルギー物質を生成する工場であるミトコンドリアの中でATPと呼ばれる補酵素を生み出す役割を持つ成分。別名コエンザイムQ10。
水分を与えつつキープする力を持つ旧医薬品成分で、現在では化粧品での使用を認められていますが、配合量は最大3%までしか認められません。
クレアチン
海外の美容皮膚ジャーナル「Cosmetic Dermatology」で、コラーゲンとの関わりを持つ美容パワーが注目された成分。アミノ酸誘導体。
ヘキサカルボキシメチルジペプチド-12
通称アクアタイド。保湿バリア機能によって外部からのストレスを予防します。
肌に本来含まれる天然保湿因子(NMF)をベースに開発された機能性ペプチドで、日々環境による外的&内的ストレスにさらされる肌をケアしキープする効果から「In cosmetics Asia2016」で金賞を受賞した成分です。
保湿成分
- オプンチアフィクスインジカ種子油
- ハス花エキス
- ウイキョウ果実エキス
- ポリクオタニウム-51
オプンチアフィクスインジカ種子油
1トンのウチワサボテンから1.5kg〜2.5kg(0.15〜025%)しか採れない貴重なオイルです。美容液のような軽いつけ心地が特徴で、角質に浸透して保湿し、豊富なビタミンE(オリーブオイルの7倍!)を肌に届けます。
ハス花エキス
健やかな肌を守る働きから、古来よりアジア圏の医学方面で様々な研究が重ねられてきた成分。ハス花アルカロイドと呼ばれる成分を含み、ブライトニング効果に期待できます。
ウイキョウ果実エキス
肌の潤いを守る女性ホルモン『エストロゲン』と似た働きを持つといわれるエキスで、ヨーロッパ圏では角質細胞へのアプローチからエイジングケア用品に使われる成分。
ポリクオタニウム-51
「リピジュア」とも呼ばれる保湿成分、ポリクオタニウム-51が配合されています。
細胞膜に似せて作られた成分で、ヒアルロン酸の2倍保湿力を持ちながら、肌なじみの良さをもつのが特徴です。
オリーブ由来の成分
油分と水分を混ぜ合わせる、2種のオリーブ油由来成分
- オリーブ油脂肪酸セテアリル
- オリーブ油脂肪酸ソルビタン
皮脂に近い組成をもつオリーブオイルに親水基を足して水にも馴染ませやすくした成分で、イオン化しないため肌刺激になりにくいノニオン型界面活性剤です。
保湿成分として配合されるウチワサボテンオイルを製品に分散させつつ、成分が角層にじっくり浸透するサポートのために配合されています。
植物由来の香料
クレンジングバームと同じく、植物由来の香料が調合されています。
細かく比較してみると、クレンジングとローションでは調合が違うようです。
クレンジング | ローション |
---|---|
ニオイテンジクアオイ花油 | ニオイテンジクアオイ花油 |
アオモジ果実油 | アオモジ果実油 |
エンピツビャクシン油 | エンピツビャクシン油 |
パルマローザ油 | レモン果皮油 |
オレンジ果皮油 | マンダリンオレンジ果皮油 |
クスノキ樹皮油 | ベチベル根油 |
チョウジつぼみ油 | ラベンダー油 |
ユーカリ葉油 | ベルガモット果実油 |
ローズマリー葉油 | ジャスミン油 |
比較してみると、より爽やかな香りをもつ原料が使われています。
使用シーンに併せて細かな調整がされていて、香りへの強いこだわりを感じますね。
- 吉田
コスメコンシェルジュ
防腐設計はフェノキシエタノールとペンチレングリコール。油分はしっかりと感じるのにボトル内で分離することなく、しっかりと分散。設計者の苦労が伺える商品です。
エタノールで肌を引き締めつつ、肌に必要な油分はプラスするという設計は、他の化粧水ではなかなか見られないアプローチですね。
ローション、美容液、乳液を1アイテムで実現した、1年通して使いやすいテクスチャの商品です。
ララヴィ シフォンクリームの成分分析
酸化安定性の高い鉱物油と植物由来の油脂をベースに、エイジングケアに向けた成分を幅広く配合されたクリームです。
「石油由来」と聞くと肌に悪いのではないかと心配になりそうですが、生分解性を持たないことからニキビの原因になりにくいのが特徴です。純度の高い国産品であれば植物油よりも安定しており低刺激。
成分表の見た目よりも作用を重視する姿勢が感じられます。
注目の成分
2種のセラミドとコレステロール
加齢によって失われやすい2種のヒト型セラミド(3と6II)に加えて、コレステロールが含まれています。
保湿と言えばセラミド!ですが、植物性(フィトセラミド)や動物性(セレブロシド)でなく、肌に本来存在するセラミドに類似したヒト型が使われているのがポイントです。特に3と6IIはエイジングケアのために取り入れたい成分。
ビタミンA、ビタミンC誘導体
それぞれ有効成分としての配合ではありませんが、パルミチン酸レチノール(ビタミンA誘導体)とテトラヘキシルデカン酸アスコルビル(油溶性ビタミンC誘導体)の配合が見られます。
パルミチン酸レチノールは肌リズムに寄り添うことで美肌に導く成分ですが、肌との相性については見極めが必要です。
油溶性ビタミンC誘導体は、高い浸透性を持つもののビタミンC含有量が15.6%ほどと少なめなのが特徴で、紫外線を受けた後のアフターケアに適した成分。
成分表にはトコフェロール(ビタミンE)の配合も見られますが、ビタミンEはビタミンCとの相性が良く、相乗効果を持つことが知られています。
植物由来の油性成分5種
植物油
- カリオデンドロンオリノセンセ種子油
- シア脂
- マンゴー種子脂
- テオブロマグランジフロルム種子脂
- コーン油
別名カカイナッツオイル。ビタミンEとレチノール(ビタミンA)や、オメガ6系の脂肪酸を豊富に含む、アマゾン原産の植物油。
別名シアバター。オレイン酸とステアリン酸を多く含むため肌なじみよく、体温で溶ける特徴を持つ。ビタミンEやアラントインなども微量に含まれる。
体温でなめらかに溶け、なめらかなしっとりとした感触を残す植物油。
クプアスバター。バター状の植物性油脂で、ホワイトチョコレートの材料に使われることもある。製品の酸化を防ぐ植物性ポリフェノールを含み、肌をやわらげつつ保護する効果を持つ。
トウモロコシ胚芽油。オメガ6系脂肪酸に属するリノール酸を豊富に含むため、保湿効果に加えて軽い抗菌作用をもつ。
植物由来の油脂として配合されるのが、これらの成分。人の肌にも含まれるオレイン酸などの脂肪酸のほか、ビタミン類やポリフェノールを含むことから美肌ケアにもおすすめです。
注意点として、植物由来の成分はアレルギーの心配がつきものです。例えばコーン油の元となるトウモロコシアはイネ科の植物なので、イネアレルギーの人にはアレルギー反応が出る可能性があります。
動物性の油脂として、羊毛の脂を精製して作られるラノリンも見られます。アレルゲンを精製によって取り除かれているものの、ウールで作られた洋服でアレルギー反応が出る人にはこちらも注意が必要。
植物由来の保湿成分
植物エキス
- チャ葉エキス
- サトザクラ花エキス
- 酒粕エキス
- アラリアエスクレンタエキス
抗菌、収れん作用をもった成分で、肌をひきしめてピンとしたハリを与えます。
岩手県で採れた八重桜の花を八重桜由来の酵母で発行させたエキス。肌の糖化ケア(今の若さや美しさを維持すること)に期待を持てる成分。
セラミドの前段階となる物質『グルコシルセラミド』や豊富なアミノ酸を含むことから、肌に潤いを与えつつ肌本来の肌バリア機能をサポートする
褐藻エキス。オーガニックの本場フランスで研究されている成分。アミノ酸やビタミン類を豊富に含み、肌にハリや弾力を与える。
グリセリンや糖由来の保湿成分と併せて配合されるのが、これらの植物由来の保湿成分。
特に注目したいのがグルコシルセラミドを含む酒粕エキス。角層が本来もっている肌バリア成分の不足によって引き起こされる肌の乾燥にアプローチし、低分子なアミノ酸「アラニン」とともに肌内部をうるおいで満たす働きをもちます。
植物と化学の力をうまく組み合わせることで、肌を内外から潤いサポートする設計です。
植物由来の香料
ローション | クリーム |
---|---|
ニオイテンジクアオイ花油 | ニオイテンジクアオイ花油 |
レモン果皮油 | レモン果皮油 |
アオモジ果実油 | パルマローザ油 |
エンピツビャクシン油 | グレープフルーツ果皮油 |
マンダリンオレンジ果皮油 | イランイラン花油 |
ベチベル根油 | コショウ種子油 |
ラベンダー油 | ニュウコウジュ油 |
ベルガモット果実油 | ビャクダン油 |
ジャスミン油 | – |
クリームもクレンジング・ローションと同様に、パフューマーによって独自調合された香料が配合されています。
嗅覚は、五感の中でも脳にダイレクトに働きかける唯一の感覚。感情や本能を司る大脳辺縁系にアプローチすることでホルモンバランスにも影響を与えると言われ、心理的にも肉体的にも影響を及ぼすと言われます。
「精油の王様」とも呼ばれるニュウコウジュ油も不安をやわらげる香りとして知られますが、肌を整える精油としてエジプト時代から活用されてきた歴史ある成分です。
シリーズ通してのまとめ
全体を通して見てみると、高い洗浄力を持ちながら適度な油分は残してくれるクレンジングと、肌を引き締めながら乳液までのケアを一手に担う化粧水、そして植物×化学の力によって肌バリアを整えつつ潤いで満たすクリームといった組み合わせ。
単にオーガニック成分を足し合わせた商品ではなく、肌の構造や成分を熟知した研究者が自然と化学の力を組み合わせることでうるおいによるエイジングケアを目指した商品のように感じました。
使用前にはエタノールの配合が気になっていましたが、実際には油分とのバランスがちょうどよく、肌のベタつきが気になるインナードライ肌の人にも使いやすい商品に見えます。
合わせ使いを前提に作られている商品なので、必ずセットで使うことをおすすめします。
お得なララヴィ購入方法は?7days、14daysトライアルの内容まとめ
フルラインでの使用がおすすめのララヴィですが、まずはお得に購入できるトライアルから始めたいところ。
けど、単品での購入のほかに7days,10days,14daysと3種類のトライアルから選べるのでどれを買おうか迷いますよね。
7days | 14days | |
---|---|---|
クレンジングバーム | 14g | 14g×2 |
オイルイン ローション | 26mL | 26mL×2 |
シフォンクリーム | 6g | 6g×2 |
オリジナル巾着 | なし | あり |
価格 | ¥1,500 | ¥4,700 |
1日あたり | ¥214 | ¥335 |
7daysトライアルと14daysトライアルを比較した表がこちらです。
14daysは7daysの内容がそれぞれ2個になり、オリジナルの巾着がついてくる組み合わせになっています。
まとめ
「オイル美容」による年齢肌へのアプローチライン、ララヴィ。
バームの使用感の良さ、化粧水とクリームの相性の良さからも、ぜひラインで使ってほしい商品でした。
現品購入ではバームが5,280円、ローションが7,150円、クリームが8,800円と強気の価格設定ですが、洗顔を兼ねたクレンジングと、乳液を兼ねたローション、美容液を兼ねた高保湿クリームという短いステップで済ませられることを考えると、成分内容を見てもお値打ち感はあるのではないかと思います。
●毛髪診断士:日本毛髪科学協会会員
●化粧品成分上級スペシャリスト
●YMAA(薬機法医療法認証)取得者
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