赤ちゃんなのに白髪が生えてくるのは異常?赤ちゃん白髪の原因と正しい対処方

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生まれて間もない赤ちゃんなのに白髪が生えてしまうことはあるの?

大きい病気にかかったりすることもなく健康状態も悪くないはずなのに子供に白髪が生えてきてしまった!
生まれてすぐ、または生まれて数か月しかたっていないのに赤ちゃんに数本白髪が生えているのを発見してしまった!

我が子の頭に白髪を見つけてしまったら、親としてとっても心配になってしまいますよね。
大人だったらストレスや加齢、生活習慣の乱れなどで白髪が発生してしまうことは珍しくありませんが、それが赤ちゃんともなれば他の子と我が子ではなにか違うところがあるのではないか、この子にとって誤って何か悪い事を行ってしまったのではないか、と不安に思ってしまうお母さん・お父さんも多いかと思います。
赤ちゃん白髪はなにか特別な状態なのでしょうか。

赤ちゃん白髪の経験談

しかし、赤ちゃんのうちに白髪が発生してしまうことは、実はたびたび起こっているようなのです。


この他にも「今はもう無いけど小さいとき自分に白髪があったらしい」「親戚の赤ちゃんに白髪があるのを見た」という話がSNSやブログ等で見られました。
赤ちゃんで白髪が生えてきてしまう子は意外と多いのでしょうか。

赤ちゃんの白髪は心配事が多い

子供のころから白髪が生えてきてきてしまうと他人から好奇の目で見られてしまったり視線が気になってしまうことも多く、後々子供が悲しい思いをしてしまうのではないかということも気になってしまいますね。

でもそこで焦って抜いてしまったり、ましてや大人のように白髪染めをすることは、子供のその後を考えてもまったく推奨できません!

自分で判断したり行動できない子供に代わってまずは親御さんが赤ちゃん白髪の原因をよく知り、我が子に当てはまるものがないかをしっかり確認して、今度どのような対処をしていけばいいのかを判断していきましょう。

子供白髪の原因は何?赤ちゃん特有の白髪とは

では、赤ちゃんに白髪が生えてきてしまう原因はなにが考えられるのでしょうか。

赤ちゃん白髪の原因としては可能性が低いこと

白髪の原因として大人の場合に思いつく原因には以下の3つの項目があげられます。

・加齢
・ストレス
・生活習慣の乱れ

しかし、生まれてすぐの赤ちゃんにこれらが当てはまる可能性が低いということは、生まれてからの期間や環境などから考えても明らかでしょう。

赤ちゃん白髪の原因│大人白髪とは違う原因

産後間もない赤ちゃんに白髪が生えてきてしまう主な原因は下記であると考えられています。

メラニン色素をまだちゃんと生成できていない

大人はメラニン色素を生成できなくなるともうその毛根からは白髪しか生えてこなくなりますが、赤ちゃんの場合はその逆で、まだメラニン色素をうまく生成できていない段階で毛がつくられた場合に白髪となって生えてくるようです。
まだ成長段階だからこその白髪だったんですね。

出典:©KAO(白髪の素朴な疑問)

紫外線を多く浴びすぎている

赤ちゃんの頭皮はとても繊細なので、日光を直接浴びすぎたりすると毛根や頭皮にダメージをあたえ、元気のない毛が生えてきてしまうようです。
外へ散歩に行く場合は帽子を被せたり常に日陰に入るようにして、ダメージを少なくしてあげましょう。

なにかの病気のサイン・生まれつきの疾患

少しの本数で白髪が生えてきた場合はあまり気にする必要は無いようなのですが、頭部全体に白髪が生えていたり、急激に白髪が増えてきてしまっていたり、一部の範囲だけにまとまった白髪が生えている、という場合はなにか病気をかかえている可能性も視野に入れておく必要がありそうです。早めに病院で診察を受けましょう。
※赤ちゃんの白髪から考えられる病気・疾患についてはコチラにまとめて記載しています。

赤ちゃん白髪の対処法│絶対にしてはいけないことは?

赤ちゃんの白髪を発見してしまったら、どのように対応すればよいのでしょうか。
赤ちゃんだからこそのタブーもあるのでよく確認してくださいね。

◎メラニンがきちんと生成できるようになるまでそのままにしておく

今は根本から毛先まで真っ白な赤ちゃん白髪でも、色素細胞(メラノサイト)が成熟するようになると根本から黒い毛が生えてくるようになります。
それまで健康的な生活を心がけましょう。紫外線にも注意してくださいね。

Point:根元から十分に黒髪が生えてくるようになったら白い部分を切って整えてあげてください。

×軽率に抜いて処理してはダメ!!

絶対に行ってはいけないことは「白髪を根元から抜いてしまうこと」です。
赤ちゃんのやわらかい頭皮を傷つけ、毛根を死滅させてしまい、今後健康的な毛が生えてこなくなってしまう恐れがでてきてしまいます。また、毛穴からバイ菌が入り炎症をおこしてしまうことも考えられます。

Point:どうしても白髪を見えなくしたい、という場合は、根元から慎重にはさみで切って目立たなくしてあげましょう。

本数が多い場合は病院に行く│考えられる病気

先に紹介した2つの対処法は白髪が数本だった場合の対処法です。
頭全体や一部にまとまって白髪が発生した場合は、重大な病気や疾患の可能性もあるので、あまりにも異常だと判断した場合は早めに病院へ行って相談されることをおすすめします。

Point:病気ではなかったと安心するためにも気になる場合は早い段階で診察に行きましょう。

赤ちゃん白髪によって考えられる病気とは

赤ちゃんの白髪で危惧すべき病気をご紹介します。

甲状腺疾患(亢進症、低下症)
甲状腺の異常や障害によって引き起こされる症状の総称。
ホルモンの合成・分泌が過剰になる機能亢進症と、ホルモンの合成・分泌が低下する機能低下症があります。

神経線維腫症
カフェ・オ・レ斑、神経線維腫という皮膚の病変を特徴とし、そのほか骨,眼,神経系などに様々な病変を生じる遺伝性の病気。

結節性硬化症
全身の疾患で、皮膚、神経系、腎、肺、骨などいろいろなところに過誤腫と呼ばれる良性の腫瘍や過誤組織と呼ばれる先天性の病変ができる病気。

早老症(ウェルナー症候群、プロジェリア症候群、ロスモンド・トムソン症候群など)
体細胞分裂時の染色体の不安定性(逆位、欠失、逆転座、相同組み換え、組み換え異常など)が認められ、加齢促進状態をもたらす疾病。

先天性代謝異常症(ビタミン、ビオチン、プロリダーゼなど)
体の構成成分(糖、たんぱく、脂質など)の新陳代謝やエネルギー産生の代謝が機能しなくなる遺伝性の病気。

先天性角化不全症
染色体のテロメアを構成する分子の異常で、皮膚・粘膜・神経系・肺などの全身臓器の異常のほか再生不良性貧血をともなう病気。

白皮症(アルビノ)
メラニンの生合成に関わる遺伝情報の欠損により先天的にメラニンが欠乏する遺伝子疾患。

ワールデンブルグ症候群
難聴、神経堤由来細胞の小さな欠陥、そして染色体異常を特徴とする遺伝子疾患による症候群。

白斑
メラノサイトが喪失することで皮膚に白い斑状の領域が現れる病気。

巨赤芽球性貧血
種々の原因により骨髄に巨赤芽球が出現する貧血の総称。ビタミンB12欠乏や葉酸欠乏などにより、DNA合成が障害され核の成熟障害をきたし、異常な巨赤芽球が産生される。

赤ちゃんの白髪は宝の毛?福白髪とは

心配事が多い赤ちゃん白髪ですが、実は少ない本数だった場合は「福白髪(または宝毛)」といって、とっても幸運な毛だと考えられているということはご存じでしたか?
体の一部から不自然に生えている長い毛は仏様の額にある丸い毛の塊のようだということで昔から縁起が良いものとされているんです。
なので、赤ちゃんの白髪は処理せず大事に残しておくべきと考えているお母さん・お父さんもたくさんいるようですよ。

まとめ

赤ちゃんの白髪についてはその状態によって臨機応変に対処してあげましょう。

▼少ない本数なら…
病気等は気にする必要無し
白髪は生え変わるのでそのまま放置して問題無し
頭へのダメージが少なくなるように気をつける
気になる場合はハサミで処理してあげる

▼多い本数なら…
本数や生えてきた箇所が気になる場合は病院へ

いづれにしても日頃よく赤ちゃんを観察して、異常があったらお母さん・お父さんがすぐ気づいてあげてくださいね。

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