ヘナカラーで黒染め&白髪染めは出来る?仕上がり比較とおすすめアイテムの紹介

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美しい髪色は、私たちの外見を大きく左右する要素の一つです。しかし、化学染料によるカラーリングは、髪や頭皮にダメージを与えることも。

そこで注目を集めているのが、古来から美容と健康に利用されてきた、自然由来のヘナカラー。

この記事では、ヘナカラーが黒染めや白髪染めにどの程度効果的なのか、仕上がりの特徴を解説します。

ヘナカラーってなに?

ヘナカラーの粉末

ヘナカラーとは、ヘナという植物から抽出された天然の染料を使用したヘアカラーのことです。

ヘナは主に北アフリカ、中東、インド、そして一部のアジア地域で育つローソニア・イネルミスという植物の葉から作られ、伝承医学のアーユルヴェーダでハーブとしても利用されている植物。かのクレオパトラもヘナでネイルを楽しんだりしていたそうです。

葉に含まれる色素「ローソン」が髪のタンパク質と結合することで髪を染め、主に黒染め・白髪染めに用いられます。

ヘナカラーの魅力とは?

エジプトの壁画

ヘナカラーの使用は古代エジプトにまで遡り、美容だけでなく宗教的な儀式やアートの一形態としても用いられてきました。

天然成分のみで作られているため、化学染料に比べて髪や頭皮に優しいとされ、アレルギー反応や皮膚への刺激が少ないという特性から、自然派コスメとしての人気も高まっています。

ヘナカラーの染まり方の特徴

ヘナカラーの染まり方の特徴

ヘナによるカラーリングは、一般的なヘアカラーなどの化学染料とは異なり、髪の外側に色をコーティングする形で色をつけます。

脱色せずに染めるため、髪の内部構造を損なうことなく、自然な光沢と柔らかさを保ちながら色付することができます。

また、ヘナは髪のコンディショニング効果もあるため、使用することで髪が健康に見え、触り心地も良くなると言われています。

ヘナカラーのデメリット

デメリット

  • 髪を明るくできない
  • 色が少ない
  • 染まるまでに時間がかかる

ヘナカラーは髪を明るくすることはできず、暗い色から赤やオレンジ、茶色の範囲でのカラーリングに限られます。色が浸透するまでに通常のヘアカラーよりも時間がかかり、およそ30分~1時間で染まるのが特徴です。

黒染めや白髪染めとしての効果もありますが、その色の深さや持続性は、使用するヘナの種類や配合、髪の元の色や状態によって異なります。

また、洗浄成分の強いシャンプーなどを使うと落ちやすくなります。アミノ酸系など髪にやさしいケアアイテムを使いましょう◎

ヘナカラーの色合いは?

ヘナカラーで染めているシーン

ヘナカラー100%のカラーはオレンジ系の1色のみですが、他の色素と組み合わせることでカラー展開をもつことができます。

ヘナカラーのカラー展開

ナチュラルヘナ
ヘナのみを使用したヘナカラーは、明るい赤みがかったオレンジ色の仕上がりに。
ヘナの最も自然な形で、純粋なヘナの葉から作られます。
インディゴとの混合
茶色から深い栗色、さらには黒に近い色合いを作り出すことができます。
インディゴの比率を高めるほど、より暗い色合いになります。
他の植物性染料との混合
カシアやアムラなどの他の植物性染料をヘナと混ぜて使用します。
ゴールドからブロンド、またはより深い赤や茶色のバリエーションに。

どんなカラーがあるかはメーカーによって異なり、最終的な色合いは、個人の髪質や元の髪色に大きく左右されます。

例として「イフズプランニング」で販売されているヘナカラーを紹介します。

元が明るい髪色の人は、より鮮やかな赤みを帯びた色になりやすく、暗い髪色の人は、より深みのある色合いに。カラーは参考にとどめてください。

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ヘナ100%の天然カラーは明るめオレンジの仕上がり

ヘナ100%の仕上がり

成分

ヘナ100%

ヘナ100%で染めた白髪は、発色のいい綺麗なオレンジカラーが特徴。回数を重ねても深い色には染まらず、明るいオレンジに仕上がります。

インディゴ(ナンバイアイ)との混合で、ややダークな仕上がりに

ヘナ50%、インディゴ50%での仕上がり

成分

ヘナ50% ナンバイアイ葉50%

ヘナ100%よりもややダークな仕上がりを作れる組み合わせです。

インディゴの割合を増やすことでオリーブ系の発色に

成分

ヘナ20% ナンバイアイ葉80%

インディゴの割合を80%まで増やすことで、オリーブ系のグリーンを感じるカラーに染まります。

個性的なアースカラーに染めたい人におすすめです。

複数の天然色素を組み合わせて黒系の仕上がりに

ヘナカラー-ブラック

成分

ナンバンアイ葉、ヘンナ、グァーガム、ビャクダン木、アカシアコンシナ果実、アンマロク果実、サピヅストリホリアツス果実エキス、メリアアザジラクタ葉、ムクロジ果実、バコパモンニエラ葉、アルニカ、カミメボウキ葉

本来オレンジ〜ブラウンにしか染められないヘナも、複数の天然色素を組み合わせることで透明感のあるダークブラウン系に染め上げることができます。

ヘナカラーはこんな人におすすめ

ヘナカラーのおすすめな人

  • 化学成分を避けたい方
  • 自然派の製品を使いたい
  • サステナビリティを意識している
  • 長期的な髪のケアを始めたい
  • 髪のぱさつきが気になる
  • ツヤやハリ・コシがなくなってきた
  • 化学成分が苦手・アレルギーがある

ヘナカラーは、アレルギーや敏感肌をお持ちの方、または化学染料による頭皮の刺激や髪のダメージを避けたい方に適しています。

また、オーガニックやナチュラルな美容製品を好む方にとって、ヘナは100%天然成分であるため、理想的な選択肢です。

ヘナカラーは生分解性が高く、エコフレンドリー。オーガニック派な人たちに愛される理由のひとつですね。髪の健康を長期にわたって維持したい方にとっても、ヘナは髪を強化し持続的なケアが可能となる選択肢です。

ヘナカラーはどこで染められるの?

ヘアサロンでの施術シーン

ヘナカラーは、ヘアサロンまたはセルフで染めることが出来ます。

ヘナカラーを取り扱っていない店舗は意外と多いので、事前に電話などで確認しましょう。

セルフ染めには注意点があり、市販で販売されているヘナカラーには天然素材100%ではなく化学成分が入っていることも。より頭皮や髪へのダメージを考えるなら「ジアミン」などの化学染料が含まれないものを選びましょう。

天然素材100%。市販のおすすめヘナカラー

せっかく髪や頭皮に優しいヘナを選んだのに、髪にダメージとなる成分が入っていたらイヤですよね。

そこでこの記事では天然素材100%のヘナカラーをご紹介。簡単に染められるものもあるのでぜひチェックしてみてください♡

髪や頭皮ケアにも◎オーガニックヘナカラー「マダムヘナ」

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使用ハーブ

アーマラーキー、インディゴ、ターメリック、シカカイ、ブラーフミー、ブリンガラージ、ヘナ、リコリス、ローズマリー、カシア

価格帯・簡単・成分・染まり具合すべてにおいて申し分なく、個人的にも一番おすすめなのがこちらのマダムヘナ。ノズルタイプとシェイカータイプがあり、自分が染めやすい方を選んで染めることが出来ます◎

ノンケミカル・ノンジアミン・無農薬栽培で100%天然のハーブのみを使用。しかもオーガニック認証エコサートを取得している本格派のオーガニックアイテムです。

髪や頭皮に優しいだけでなく、髪の悩みに対するケアにも期待出来そうですね◎

人気自然派ブランド「ナイアード」のヘナカラー

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使用ハーブ(木藍(黒茶系))

ヘナ、アムラ、シカカイ、ベチベル、ジャタマシ、カッチャ、ブラハミ、バヘダ、ハラダ、バアリンラジ、ラタンジット、木藍

人気のナチュラルコスメブランド「ナイアード」のヘナカラーは、セルフヘアカラーに慣れている人、自分で色を調整したい人におすすめ。

赤茶系が2種類と黒茶系が1種類、合計3種類のカラーを混ぜて使うことができ、赤茶系と黒を1:1の割合で混ぜるとブラウンに近い色合いに仕上がります。

頭皮を引き締めるハーブが多く含まれています。頭皮のベタつきや匂いが気になる人におすすめのアイテムです。

ヘナカラーの宿命。インディゴの呪いとは?

デニム

インディゴの呪いとは、ヘナとインディゴを組み合わせたヘアカラーによる『その後のカラーへの影響』のこと。

インディゴとは?

インディゴはヘナカラーの仕上がりを深い色にするために欠かせない色素で、染める力が強いためデニムなどにも使われています。

髪に残留する力が非常に強いため、一度インディゴで染めた髪は明るく染め直すことができず、ブリーチしても色を抜くことが非常に困難になります。

髪色を明るいカラーに変更したり、ヘナカラー以外のカラーを使用する場合、染めていない根本の髪が伸びるまで待ってから使用する必要があるので、注意しましょう。

まとめ

ヘナカラーは、自然由来の染料を用いたヘアカラー。

化学染料を使用したヘアカラーが苦手な人や、自然派の製品を好む方、環境に配慮している方、そして髪の健康を重視する方に特におすすめです。

髪に自然なボリュームと光沢を与えると共に、コンディショニング効果もあり、髪の健康を維持するのに役立つアイテム。

特徴をよく理解して、試行錯誤しながら使用してください。

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