2018年9月6日、北海道で震度7を観測する地震がありました。
震源地付近では大規模な土砂崩れや停電、断水が起こっています。
もし自分が地震にあったとき、どうすれば良いのか、何を備えておくべきなのか不安になりますよね。
そこで今回は実際に熊本地震を経験したROCCOスタッフの意見を元に、女性ならではの備えや被災したときに注意しておくべきことなどを紹介します。
- 生理用ナプキンがないときのナプキンの作り方
- メイク落としがないときの代用品
- 下着を洗濯出来ないときの対処方法
- 断水や停電のときのトイレの流し方
- 避難所で性被害・暴行・DVに遭ったときの相談所
- 避難所での性被害防止対策
- 災害時の備えチェックリスト
- 防災グッズの選び方
地震で被災、こんなときどうすればいい?
地震で被災したとき、突然のことで困ることがたくさん出てきます。
ここでは女性ならではの悩みや「こんなときどうすればいい?」という悩みをピックアップして解決方法を紹介します。
生理用ナプキンがないときどうすればいい?
生理用品がない場合でも代替え品を使うことで血液の漏れを防ぐことができます。
生理用ナプキンの作り方その1
- ティッシュまたはトイレットペーパーをショーツの幅程度に折り曲げます。
漏れが気になる方はティッシュの間にカットしたビニール袋やラップなどをはさんでおくといいですよ。 - 折り曲げたティッシュをハンカチの上に斜めに置きます。
- ハンカチでテッシュをくるむように折り曲げます。
テープがある場合は曲げて合わせた部分を留めましょう。 - 裏返した部分を上にして下着に当てて使います。
生理用ナプキンの作り方その2
- タオルハンカチを、綿のハンカチの上に置いたときに三つ折りできるくらいの幅に折ります。
漏れが気になる方は綿のハンカチの間にカットしたビニール袋やラップなどをはさんでおくといいですよ。 - 綿のハンカチの中央に、折りたたんだタオルハンカチを置きます。
- 綿のハンカチでタオルハンカチをくるむように三つ折りにします。
テープがある場合は合わせた部分を留めてください。 - ひっくり返した部分を上にして下着の上にのせて使いましょう。
ただし応急処置としては良いですが、量が多いと漏れることもあるのでできるなら周りの方に声をかけてナプキンを分けてもらいましょう。
下着が汚れる心配がある方は、ショーツをラップなどで覆っておくと汚れる心配はありません。
避難中メイク落としがないときどうする?
メイク落としがなくても、油分を多く含むもので代用することが出来ます。
- ワセリン
- ニベアクリーム
- 乳液
- ベビーオイル
- おしりふき・ウエットティッシュ
これらで代用することができるので試してみてください。
避難所で下着を洗濯することが出来ないときはどうする?
下着の中でも、特に洗濯できないと困るのがショーツ。
ショーツは実際に肌と接触する部分を覆うことで何日も清潔に保つことができます。
- ラップ
- ビニール袋
- 生理用ナプキン
- トイレットペーパー
これらをショーツと肌の間に挟んでおくことで清潔に保つ事ができます。
断水や停電でトイレの水が流れないときどうする?
実際に熊本地震の際に経験した方も多く、トイレが一番大変だったという方もいます。
断水時のトイレの流し方
- 用を足した便器の中にバケツで6リットルの水を流し込みます。
※地震によって配管が壊れている場合はトイレを使用せず、無理に排水しないようにしましょう。
熊本地震の際は使えるトイレに長蛇の列ができて、各自水を持って並ばなければなりませんでした。
特に避難所に高齢者の方がいる家庭では非常用の簡易トイレやおむつを事前に準備しておきましょう。
非常用簡易トイレは下記で紹介しているので参考にしてみてください。
非常用簡易トイレはこちら
避難所で性被害・暴行・DVなどトラブルに遭った場合
もし避難所に女性専用の相談所などが設備されていない場合、どこに性被害や暴行・DVなどを相談すればいいのか分からないという方も多いでしょう。
詳しくは下記にも書いていますが、地域や各県ごとにも性犯罪や暴行・DVなどを相談できる電話などがあるので一度チェックしておきましょう
- 警察の性犯罪被害相談電話窓口(全国統一):#8103
- DV相談ナビ:0570-0-55210
女性が気をつけておくべき避難所での性被害
避難所生活はプライベートな空間でないことから、女性はあらゆる性被害に合う可能性が高くなります。
実際に熊本市でも地震の際は啓発チラシを配るなどして、対策を打ち出しました。
男子が同じ避難所にいる男性にわいせつな行為をされた。
他の男子数名も被害に遭った。
(6~12歳男子)
避難所でよるになると男の人が毛布に入ってくる。
周りの女性も「若いからしかたないね」と見て見ぬふりをして助けてくれない。
(20代女性)
こちらは阪神淡路大震災と東日本大震災のときの実際の被害者の声。
10代~と年代を問わず被害を受けていたり、女性にかかわらず男性も被害に合っていることがわかります。
熊本市男女共同参画センターの熊本地震を経験した「育児中の女性」へのアンケート調査によると、避難所には家族ごとの仕切りはおろか男女別の更衣室さえない状態です。
さらに被災中であることから、性被害や暴言・暴力などのトラブルにあった場合なかなか相談出来ない、相談できる場所がないということを実感した人も多いようです。
避難所での性被害防止対策
ここでは性被害や暴言・暴力などのトラブルに合わないための事前の対策を紹介します。
- 単独行動をしない
- 子供は一人で遊びに行かせない
- 避難所ではひと目で女性と分かる格好をしない
(ピンク、オフショル、短パン、スカート、ヒールなど) - 簡易更衣室を使うときは見張りを立てる
- 被害を受けたときの相談機関をあらかじめメモしておく
全国統一性犯罪被害相談電話番号:#8103
DV相談ナビ:0570-0-55210 - 見ないふり知らないふりをしない
女性が地震に備えて置くものリスト
特に一人暮らしの女性や小さいお子様がいる方は事前に地震の対策をしておきましょう。
ここでは女子が地震に備えて置くべきものをリスト化してみました。
画像もあるので、いつでも見ることができるように保存しておくといいでしょう。
※スマートフォンの場合は長押しで画像を保存することができます。
スマートフォン・携帯電話の充電器
常備薬
ティッシュ・ウェットティッシュ
ハンカチ
マスク
水
生理用品
化粧品
ヘアゴム
メガネ・コンタクトレンズ
非常食
メモ帳・ボールペン
笛
カイロ
クシ
歯ブラシセット(歯磨きシート)
携帯ミニトイレ
アルコール消毒綿
爪切り
絆創膏
綿棒
塩飴
熱さまシート
ビニール袋
LEDライト
雨具
小銭
ラップ・紙コップ・割り箸
タオル
サニタリーショーツ
テープ
避難時用の衣類
地震の備えに重要な防災グッズの選び方
今回の北海道での地震では停電が問題となり、交通機関がまひしたり火災の危険性などが示唆されています。
もし停電になった場合、どんなものを備えておけばよいのでしょうか。
ここでは停電・断水時に備えた防災グッズを紹介します。
地震で停電になったときに使える防災グッズ
停電になると明かりを求めてついついろうそくなどを使いたくなりますが、火災の原因になりかねないので特に屋内での裸火は使わないようにしましょう。
手のひらサイズだからポーチの中に入れておけるサイズ感が嬉しいライト。それでいて防水で遠くまでしっかりと照らしてくれるからもしものときに持っておくと便利。停電しているときはろうそくを使うと火災の原因になるのでLEDの懐中電灯を必ず持っておきましょう。
電気が使えないときに役に立つのが電池式の充電器。アルカリ乾電池またはニッケル水素充電池を使ってスマホを充電することが出来ます。iPhone7よりもずっと小さいコンパクトサイズだから持ち運びやすいのもポイント。
楽天ランキング1位を獲得しているモバイルバッテリー。細く小型だからポーチなどにも収納しやすく便利に使えます。充電は2回することができます。
断水になったときに使える防災グッズ
断水になると水不足問題だけでなくトイレ問題なども出てきます。
熊本地震では実際にが熊本だけでなく福岡など他県まで断水の影響を及ぼしました。
断水した場合は事前に十二分な準備をしておくことが重要です。
地震ではトイレの配管が壊れて使えなくなることがあります。そんなときに便利なのが非常用の簡易トイレ。コンパクトで場所を取らず水なしで処理することができます。
綺麗な水が飲めない場合などに使える浄水器はもしもの時に便利。サイズも小型なので携して持ちあるくことができます。
その他あったら便利な防災グッズ
避難所生活を送る中でこれはあったら便利だった、実際にたくさん使う事があったものを紹介します。
何かと便利に使えるサランラップ。紙皿に敷いて於けば紙皿が汚れずに何度も使う事ができたり、袋がないときにちょっとしたゴミをまとめておく事ができます。あると本当に便利です。
ウエットティッシュは清潔ではない避難所などで大活躍します。ポーチに一つと家に常備しておくと良いでしょう。
赤ちゃんがいるお母さんは絶対に準備をしておいたほうが良いアイテム。360度視線を気にすることなく使える授乳ケープでコンパクトに持ち運ぶことが出来ます。
地震などの災害時は女性ならではの備えも忘れないようにしよう
地震などの災害時は予想以上にストレスが溜まったり、思い通りにいかないことが多くあります。
しっかりと準備しておくことで災害だけでなく避難所などでのトラブルにも備えることができます。
ぜひ一、度自分の防災ポーチを作るなどして災害に備えておいてください。
使用感と成分にこだわるコスメコンシェルジュ。美容資格の知識を元に、QOL爆上げコスメを紹介します。
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